INTERVIEWEE
焼肉いけぐち
店長 坂口 修一さん(38)
「おいしさは、思い出になる」
福山で40年以上愛される池口精肉店。坂口さんが入社したのは、一昨年の10月のことで、それまでは、ホテルの飲食部門で約10年、中四国を転勤しながら和食、洋食、居酒屋と多様な店長経験をしていた。その後、約半年間仕事をセーブして充電期間を作り、自分を見つめ直した。「そろをそろ本格的に復帰しよう。また飲食関係の仕事につきたい」と考えていたとき、池口精肉店の求人を知った。「家から近くて、日本一にもなった大好きな黒毛和牛のミンチカツがある店。以前から休日は昼食からビールと揚げたてのミンチカツ、という背徳的な贅沢を楽しんでいたくらいですから、すぐ面接を申し込みました」。最初は、本店で精肉を取り扱い、1ケ月ほどで、この焼肉いけぐち店長として抜擢された。「入社後、【おいしさは、思い出になる】というスローガンにも共感し、一生懸命働いています」。
このお肉がこのお値段で!?
「とにかくお肉がおいしい。品質がいいので、自信をもってお客様に出しています」。和牛中心の展開で、ダントツ人気は、厚切りタン。タン元の柔らかいところだけを分厚く切ってあり、サクサクっと歯切れ良く食べられる。「これまで薄切りしか食べたことがないと敬遠されていた方も、こっちのほうがおいしいとよく言われます。何も細かいことは考えずに、豪快に焼いてください」。厚切り牛タン目当ての県外からのファンも多く、坂口さん自身も一番のお気に入り。他に「新鮮厚切りレバー」も、市内でおろしてすぐそのまま店へ入るので、これ以上ない超新鮮な状態という。
「値段が高くておいしいのは当たり前なので、このお肉がこの値段で食べられる!という驚きも感じて欲しいです」。満腹ではないけれど高いから我慢しよう、ではなく量も満足して帰ってもらいたいと語る。そのため、昨夏は価格を大幅に見直し、値下げしたそうだ。
長く愛される店に
3月から定休日がなくなり、日曜も営業予定。坂口さんはシフトを考えながら休みを取り、体調管理を兼ねてジム通いも続けている。「筋肉が大きくなり、お客様からは〝お肉をいっぱい食べてこんな体になったの?〟と冗談まじりに尋ねられることも結構あって、思わず〝はい〟と返事してしまいます。が、本当はパンプアップの成果です」。
この店に来て、お肉そのものが良く、誰が焼いてもおいしいので、坂口さんが料理の腕を振るう出番はあまりないとか。でも「ここに配属されて良かったです。お客様の笑顔が直接見られます。せっかくなので、たくさんの人に圧倒的なコスパも含めて知ってもらい食べてほしいです。そして、長く続けたいですね。自分もだし、継続して愛されるお店にしていきたい。やっぱり食に関わる仕事が好きなので」と改めて実感しながら、張り切っている。
INTERVIEWEE DATA
焼肉いけぐち
福山市伏見町1-16
TEL:084-999-3110
https://imph0325.owst.jp