【異業種リレーの「わ」No.807】「ル・オーゴ」でイメージを具体化 空間をトータルプロデュース

INTERVIEW No.807
株式会社 ソゴウ
代表取締役社長 村田 真悟 さん(50)

会社の沿革

ソゴウは、1982年に先代が草戸町で立ち上げた会社で、苗字の十河が社名の由来です。新建材と言われるメラミン化粧板やポリ合板等を、家具、建具屋さん、内装業者に卸してきました。6年前に千田町へ倉庫を建設し、本社を移転したのは2年前になります。
私は1994年の入社です。美容師の夢を諦め、福山競馬場や養魚場を転々とした後でした。ソゴウは長く7人体制で誠実に仕事と向き合い、お客様との関係を築いてきました。しかし、2020年末に先代が急逝し、協議して私が事業を継承することになりました。血縁関係はありませんし、売上げの厳しいコロナ禍にも関わらず、社員が誰一人欠けることなく残ってくれ、心強く思いました。とはいえ経営は未経験。銀行や税理士に相談しながら、最初の1年は眠れないほどしんどい日々でした。

「ル・オーゴ」を通して

それでも「村田君が社長になったらダメじゃった」と言われるわけにはいきません。昨年4月にショールームとインテリア家具、雑貨屋の形態を持つ「ル・オーゴ」を南蔵王町にオープンしました。当社初のBtoCです。
「空間をプロデュースする」というコンセプトに合わせ、「空間」を意味するイタリア語を店名に決めました。もともと何もなかったスペースに、家具や雑貨を入れて雰囲気のある空間を創っていますので、ご自宅や店舗も、1つずつ組み合わせて好みの空間を創り上げていただければと思います。
1階は大人気のCRASH家具を展示販売し、地域最大級の品揃えで直営店と同じ価格設定です。雑貨も家具に合わせてセレクトしており、数百円の食器やカトラリーから、ファブリックなども幅広く揃えています。2階には、SNSで注目が集まるアイカ工業の洗面台やカウンターを展示する予約制のショールームもあります。洗面ボウルをお好みの位置にミリ単位で取り付けられる化粧台は必見ですよ。

増収増益、今後の展開

今年3月の決算では、初めて年商7億円を突破しました。私も家具配達に回り、社員一丸となって死に物狂いでどうにかでき、いい数字になって良かったとホッとしています。
ル・オーゴを通して、各業務がつながっていると確信しました。アイカの代理店である、家具を仕入れるノウハウがある、オーダーメイド家具も内装も手配できる、その上で雑貨を販売するというスタイルは、当社ならでは。強みとも言えるでしょう。今ではコアな社員も2桁になり、次は山陰や四国への出店をと考えています。
地元作家さんが集まるマルシェは、8月で4回を数え、多くのご来場をいただきました。さらに多くの一般の方が気軽に利用してもらえるよう、地元福山での発信にも力を入れていきたいと考えています。

■ PROFILE
1973年生。福山市出身。20歳でソゴウに入社し、営業に携わる。取締役部長を経て、2021年社長に就任。翌年、南蔵王町5丁目17-36に、ショールーム&雑貨屋「ル・オーゴ」オープン

■ SHOP DATA
〔ソゴウ〕
福山市千田町千田2007-1
TEL.084-955-5518
〔ル・オーゴ〕
Instagram:@luogo_fukuyama
TEL.084-999-5516

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