【異業種リレーの「わ」No.806】花のオーダーに応えながらグリーンのお悩み“診察”中

INTERVIEW No.806
Fleur de chou chou(フルール・ド シュシュ)
フラワーデザイナー 藤本 明美 さん(53)

長く愛でられて、ロスなく

 日々の彩り、お祝い、ブライダル…。お花の仕事は、ご希望の花材や色、雰囲気を聞いて1つずつ組合せながら仕上げる、定番メニューのないものです。市場での仕入れも、お客様の好みに合わせて季節感を考えながら行い、時には私好みの柔らかな色をチョイスしています。
 ご自宅でできるだけ長もちし、私もロスなくお花を生かしきりたいので、過剰な仕入れは控えるようにしています。常にお花がいっぱいワーッて並んでいるとは限らないので、予約していただけると嬉しいです。
 好きな花は、トルコキキョウ。色数が多くボリュームがあって、フリンジが利いた種類もあるなど、メインにもサブにも使い勝手が良く、長もちする花です。長もちで言えば、プリザーブドやアーティフィシャルフラワーも重宝します。

脱サラして開業、昨年移転

 繊維会社に勤務しているときは、市をまたいで複数のフラワーアレンジメント教室に通っていました。基本は同じでも、先生によって花材のセレクトが全然違っていて、仕上がりも変わるのが面白く夢中でした。当時から勉強を兼ねて、ブライダルフラワーの仕事も手伝わせてもらっていました。
 やがて子育てが落ち着き、娘も嫁いだタイミングで、思い切って会社を退職しました。開業の準備を進めて、新涯町に念願のフルール・ド・シュシュを開いたのは48歳のときです。 好きで始めた仕事ですが、仕入れからアレンジ、接客、配達…全て私一人だったので、キャパオーバーかも?と感じたこともありますし、もうちょっと儲かればなぁと悩んだこともあります。
 昨年7月、商圏的にも近く、植物に朝日が当たる東向きの良い物件が見つかったので移転しました。床や壁を、お花や植物の色が映えるグレーにまとめて、長さが4m以上あるL字型の作業台もグレーにして、高さは私の背に合わせてもらいました。もう丸1年が過ぎましたが、このお気に入りの台は立ち仕事の強い味方です。

プランツ・クリニック開始

 夏場は、爽やかなインテリアグリーンや多肉植物の人気が高まり、取扱い数も増えます。同時に、いただき物や専門店以外で購入されたなどで、育て方や病気といった相談先に困られる方も増えています。
 そんなグリーンのお悩みを〝診察〟するプランツ・クリニックを、今年8月から始めました。料金設定があるので気兼ねなく問合せてもらい、私も責任を持ってお返事しています。土替えや植替えといった〝治療〟〝入院〟対応もしています。当店インスタグラムには、よくある勘違いや失敗、コツをアップしているので先に見てもらってもいいかもしれませんね。
 ご自宅や店舗、会社にやって来たお花や鉢植えが、少しでも長く愛でてもらえますようにー。そう願いながらお手伝いさせてもらっています。

■ PROFILE
1969年生。大阪府出身。高校から広島県へ。繊維業界時代から花について広く学び、2017年に新涯町に店舗オープン。昨夏移転し、プランツ・ドクターとしても植物と向き合う。

■ SHOP DATA
Fleur de chou chou(フルール・ド シュシュ)
福山市曙町5丁目17-19
TEL.084-982-8815
Instagram:@chouchou.0123
公式LINE @zgi3526t

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