【異業種リレーの「わ」No.740 】個性を解き放ち自由に生きよう

INTERVIEWEE No.740
NEO BARBERLAND LIBERTY(ネオ バーバーランド リバティ)
代表・理容師 弓場 空矢 さん(27)

15歳で理容業界に

高校を2か月で辞め、それから2ヶ月後に理容室に就職しました。働くなら手に職をという親の方針と、手先が器用で髪のセットが好きだったので受けてみたのがきっかけです。仕事は、すぐに楽しいと感じ、天職はこれだなと運命的なものも感じました。中途半端な自分を変えるなら今頑張るしかないと仕事に没頭、アシスタント時代に遊んだ記憶はほぼ無いです。勤務と並行し3年間通信で学び、19歳で理容師国家資格に一発合格、20歳でスタイリストになった時、ようやく心に余裕ができました。
同時に、入社時から抱いていた独立の夢を25歳までに絶対叶えると目標が明確にもなりました。それなら技術が無ければ話にならないと、この頃からドレッドやスキンフェードなど海外の髪型を独学で研究し始めたんです。スキンフェードはここ数年日本でも流行していますが、カットの速さ、パーマのテクニック、仕上がりの美しさ、どれをとってもどこにも負けない自信があります。

目標通り独立の夢を叶え

2019年、目標通り25歳で独立し、神辺町に自分の店を持ちました。店舗は、妻のアドバイスで店舗付住宅の新築と決め、独立2年前から勤務と両立し具体的な準備を進めていました。正直、準備は大変でした。でも、一度も折れることが無かったのは、独立への強い気持ちがあったからです。
場所は、お客様に説明しやすい、マクドナルド裏手という立地が気に入って決めました。店名は、「NEO BARBERLAND LIBERTY」。NEOには、今までに無いものをの意味を込め、LIBERTYには、妥協して生きるのではなく、本当になりたい姿で自由に生きようというメッセージを込めています。うちは、性的マイノリティーの人が希望の髪型を周りを気にせず言える店。見た目の性別と髪型が一致していなくてもそれは個人の自由で、彼らが普段感じている生きづらさから解放してあげられる存在でいられたらとも思っているんですよ。

愛すべき〝ファミリー〟

お客様のことは、愛情を込め〝リバティーファミリー〟と呼びます。約6割を占めるコアな客層は、18歳〜20代の男性で、30〜40代の男性、女性やキッズ、噂を聞いて東広島や倉敷から来てくれる方、近所のおじいちゃんもファミリーです。お客様とは対等な関係でいたいので、同じ目線に立って話すことを心がけ、インスタグラムにはカット直後の髪型と共に彼らの思いまでを載せてアップする。ブランディングを意識した発信で、ファミリーの結束力もより強くなってきています。  そんな、愛すべきファミリーのために、今も練習は欠かしません。時代に遅れないよう、常に新しいものを取り入れていかないと。今後はショーや練習会に積極的に参加して、同業者間でもっと繋がりを作っていきたい。今から楽しみです。

■ PROFILE
1994年生。尾道市因島町出身、福山市育ち。高校中退後、15歳で福山市内の理容室に入社。19歳で理容師国家資格を取得し、20歳でスタイリストに昇進。2019年6月より、理容室「NEO BARBERLAND LIBERTY」(福山市神辺町新湯野48-4、TEL084-967-5660)代表

■ SHOP DATA
NEO BARBERLAND LIBERTY(ネオ バーバーランド リバティ)
福山市神辺町新湯野48-4
TEL:084-967-5660

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