Q. 巻き爪についてお話しください。
A. 「巻き爪」は、爪の端が内側に巻き込んだ状態をいいます。また、爪が軟部組織(皮膚)に食い込むようになることを「陥入爪」と呼んでいます。巻き爪は、爪の切り方(深爪など)、履いている靴の形、遺伝、加齢、運動やスポーツ・けが、などが原因になります。
巻き爪になった部分に痛みが起こるだけでなく、姿勢や歩き方が悪くなるため、膝や腰の痛みの原因になります。特に高齢者では転倒につながる危険もあります。
巻き爪の予防は?
①爪の切り方が大切です。
特に深爪は要注意で、足の指に力が加わった際に爪の先の皮膚が力を受けて盛り上がり、爪がまっすぐ伸びず端が巻いたり、爪が厚くなったりします。深爪は、爪の先端や両端が皮膚に食い込む、先述した「陥入爪」の原因にもなります。軟部組織への刺激により、疼痛、炎症、感染を伴う爪郭炎をしばしば起こすことがあり、悪化した場合、出血しやすい肉芽組織の形成が認められ、時に悪臭を伴うこともあります。その他、三角切りや丸切りなども巻き爪の原因になります。
②指への過剰な力をさける
先の細い靴など足の形に合わない靴を履いている場合や外反母趾がある場合も、足の指に過剰な力が加わるため、巻き爪の原因になります。