No.876【遊漁船OA STYLE/三島 康輔】カジュアルな船釣り体験を ー副業としてはじめた遊漁船ー

INTERVIEW No.876
遊漁船 OA STYLE(オーシャン・アンカー・スタイル)
船長 三島 康輔 さん(27)

趣味が高じて

昨年春に、念願の遊漁船を始めました。副業です。本業の年間休日が多めなので、月に5日から10日程度、日中をメインに出航しています。ご希望にあわせて予定を調整することも可能です。

使用しているのはヤマハのYFRー24。全長24フィートで定員8名、トイレも完備しているので、女性にも安心して乗っていただけます。出港は常石の大越港から。エリアは、しまなみ海道周辺がメインで、南は愛媛の大島、東は岡山の北木島あたりまで出ています。今は持ち船ではなく、独占使用の契約によって運用しています。

狙う魚種は、季節によって変わり、タイラバやひとつテンヤで鯛、アコウ。キス、アジ、ブリ、サワラなんかもよく釣れます。

実は今年の1月に長女が誕生し、現在は育児休暇中。年明けから、また本格的に出航を再開する予定です。

カジュアルな入門船

「めちゃくちゃ釣らせるよ!」なんて大きなことは言えません。この海を何十年も見てきた釣果重視のベテランの船長さんには敵いません。でも、私の船はそこじゃないと思っていて、初心者や釣り歴の浅い人、若い世代や家族連れにこそ、気軽に釣りの楽しさを感じてもらえるような“カジュアルな遊漁船”を目指しています。

価格も半日4千円〜、1日8千円〜と控えめで、本業があるからこそ利益最優先にしなくても自分が釣り好きだから船を出す、を貫けるスタイルなんです。「何を準備したらいい?」「竿を上げたほうがいい?」そんなやりとりも楽しみながら、安心して始められる“入門船”になれたらと思っています。営業職の経験もあってか、「話しやすい」と言っていただけることも多く、遊漁船の楽しさを広げられるかもしれない――そんな気持ちで続けています。

将来は自分の船で

釣りとの出会いは「陸っぱり」から。初の船釣りは18歳で、その面白さにすっかりハマりました。船長さんの話も楽しくて、自分も船を操りたいと免許を取り、主任者講習も受けました。でも実際に沖に出てみると、「出れば釣れる」という甘い考えはすぐに打ち砕かれて…。自然相手の世界は奥が深く、ゲーム性もあって飽きません。

ありがたいことに、ユーチューブや口コミでお客様が増えています。だからこそ、釣果がいまひとつだったときの胃の痛みといったら…。でも、1日一緒に竿を振ってくださるお客様の姿を見るたび、やってよかったなと思える。もっともっと経験を積んで、もっと喜んでいただけるお客様を増やしながら成長していきたいと日々感じています。ゆくゆくは自分の船を持ち、本業としてやっていきたい。それが最終的な目標です。子育てがひと段落してから、あるいは定年後になるのかもしれませんが、いつかこの夢を叶えたいと思っています。

■ PROFILE
1997年、福山市出身。船釣りに魅せられて免許や資格を取得し、2024年春に遊漁船をスタート。船釣りの楽しさを多くの人に伝えたいと奮闘中。本業は某業界の営業担当。

■ SHOP DATA
遊漁船 OA STYLE(オーシャン・アンカー・スタイル)
出港場所:沼隈町常石「大越港」
YouTube、Instagram、公式LINE「ocean anchor」で検索
TEL:080-6311-9528

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