【Koi Coffee Roaster -Fukuyama-/吾田 健一】ー 深い味わいとコクの自家焙煎珈琲 ー 両親から受け継ぎ、福山で進化

INTERVIEWEE
Koi Coffee Roaster -Fukuyama-(コイ コーヒー ロースター フクヤマ)
オーナー 吾田 健一 さん(42)

コイ珈琲店を受け継ぐKoi Coffee

西広島の己斐にある自家焙煎珈琲店「コイ珈琲店」の味を受け継ぎ、4月末、福山に「Koi Coffee Roaster  ーFukuyamaー」が誕生した。オーナーの吾田さんが、丁寧に選定した豆とじっくり向き合い、深煎りしている。

己斐の店は、吾田さんの両親が23年前に始めた。吾田さんもその味わいが大好きだったが、年齢のこともあって遠からず店を畳もうと考えていると知った。「10年前から妻の故郷・福山に移住し、製造業の企業に勤めていましたが、自分が今から習ってでも、場所が己斐ではなくても、その味を守ろうと決意しました」。なので、店名に冠したKoiの一番の意味は、実家の珈琲店から。「よく由来を聞かれます。おいでよ!の来い、カープの鯉、恋愛の恋…。色々な良い意味があるとも思ったので」と人懐っこい笑顔を見せる。「それにコロナ禍で人と人との結びつきが難しくなっている現在、少しでも安らぎを与えられたらと思ったのが、まだ両親が頑張っている今、すぐにやろうと思った理由です」。カウンター越しにお客様とやりとりする、ゆったりとした時間を、自身も楽しんでいるようだ。

同じブレンドでも少しだけ違う

店頭に並べる豆は、常時深煎りの9種類。そのうち2種類はブレンドで、どちらも父親から受け継いだ味になる。ただ、父のほうが《ぶちうまブレンド》なら、息子のほうは《シン ぶちうまブレンド》。「配合や生産国は一緒ですが、銘柄などは私のラインナップでアレンジしているので。命名はシンゴジラに掛けています」。ちょっとした違いを表現した。

ストレート7種は吾田さんのチョイス。「深い味わいと豊かなコク、苦味の中に甘みがあるのが好みなので、そこは共通点かも。最近は一般に浅煎りが流行ですが、並べた中でも深煎り寄りのほうが人気。予想に反して私の好みと一致して嬉しいです」。黒板色の壁の一角には、木製の世界地図がかかり、原産国に国旗のピンが立っているので、旅行気分で産地を見ながら豆を選ぶのも楽しい。「1つ1つこだわりたくて探した地図で、ウクライナ製です。軍事侵攻の直前でした」。作り手にも心を寄せ、一層の愛着を持っている。

2度目の来店がやっぱり嬉しい

テイクアウトは、福山だけ。好みの豆を選ぶと、ハンドドリップで丁寧に淹れてくれる。オープンから半月経ち、「知り合いだけでなく、はじめまして!の方も多く、ありがたい。でも2回目のご来店があってようやく、気に入っていただけたんだと喜べます。これがすごく嬉しい」。焙煎機が小さめなので、朝6時に焼き始めるなど、頻度を増やしたそうだ。定休日にも店でアレコレ準備。夢の中でも接客しているというから、まさにオンオフ無しの夢中状態。「地元の新涯、川口を中心に、福山の人にリピートしてもらえる店を目指していきます!」。

INTERVIEWEE DATA
Koi Coffee Roaster  -Fukuyama-(コイ コーヒー ロースター フクヤマ)
福山市新涯町1丁目3-38
TEL:090-7776-7609

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