公民館長さん、学区のお宝を2つ教えてください!【川口公民館】

INTERVIEWEE
川口公民館/三谷 和博館長

1つ目のお宝は、川口っ子の成長見守るクスノキです

クスノキは川口学区のシンボルツリーで、江戸時代にこの地が干拓された頃、土留めとして植樹されたとする説が強く、学区内の数ケ所に大樹が残っています。
最も身近なのは、川口小学校の校庭にあるクスノキ。高さ約9m、幹周り約2m、樹冠は直径12m以上に広がっており、児童は木陰で、おしゃべりや鬼ごっこをして過ごしています。学校通信の名前も昔から「くすのき」です。

小学校の玄関には、クスノキを慕う児童の詩が展示されています

この老木は、少なくとも小学校ができた明治20年にはあったようで、1988年発行の川口小学校百年史には、「この地に植えられて三百数十年」と記されています。

104年前の子どもたちの記念撮影、その後ろにも同じクスノキが

時代を超えて子どもたちを見守り続ける、守り神であり、宝物です。

2つ目のお宝は、交流しながら健康祈願。「冬至のかぼちゃ汁」です

川口公民館では、毎年12月の冬至の日には「かぼちゃ汁」を作って、来館者にふるまっています。
冬至の日には学区の女性会メンバー10人くらいが、朝早くから公民館に集まり、地域住民から頂いたカボチャに油揚げと豆腐を加えて150人分を準備して待っています。
もともとこの風習は、公民館から約500m南東にある、“お月さん”と呼ばれるお堂「月山大権現」で古くから続いていたものです。

ここで世話人たちがふるまっていたかぼちゃ汁には、「風邪を引かない、おとなは中風にならない、青少年は頭がよくなり、老人はボケが防げる」という御利益があるといわれ、毎年、数千人もの参拝者が訪れていたと聞きます。お堂があるのは新涯学区ですが、川口学区からも多くの人が足を運んでいました。
しかし年々世話人が減り、2009年(平成21年)を最後に途絶えてしまい、それを川口学区のまちづくりのリーダーたちが受け継ぐ形で2011年、この公民館で復活させました。以来毎年、まちづくり推進事業として続けています。
冬至の日が何曜日であろうと、雨が降ろうと雪が降ろうと10時から接待をはじめ、1時間半ほどで終了します。伝統行事を守るために始めたことですが、地域の一人暮らしの高齢者たちの貴重なふれあいの場にもなりました。
冬至の日は身体を温めながら旧交も温める日。学区民の心と体の健康を保つ大切な福祉行事の日なのです。

関連記事