熱中症と脱水症

Q. 熱中症を防ぐ方法は?

A. 熱中症は、周囲の温度が高いために、体温が上昇して体がだるくなり、ひどくなれば痙攣、意識障害を起こし、最悪の場合死に至る病気です。多くの場合、脱水症を伴います。

 暑い日には、知らず知らずのうちにじわじわと汗をかいています。特に、湿度が高い日や風が弱い時は、汗をかいても蒸発しにくくなります。そのため、汗の量も多くなります。その分、十分な水分と塩分を補給する必要があります。

 また、軽い脱水状態の時には、咽の渇きを感じません。そこで、咽が渇く前、あるいは暑いところに出る前から水分を補給しておくことが大切です。

 人は暑さにさらされると体温調節を行います。高齢になると皮膚の温度感受性が低下し、暑さを自覚しにくくなります。そうすると、体温調節も遅れてきます。この体温調節の遅れが、体に熱をためこみ、熱中症の発生へとつながります。

 そのため、部屋に「温度計」を置き、部屋の温度をこまめにチェックし、把握するように心がけましょう。

 直接日光の当たらない家の中でも、しかも夜間でも、昼間の熱がこもり、熱帯夜のような時には、寝ているうちにも、知らず知らずのうちに熱中症になる場合があります。「これくらいの暑さは大丈夫」と我慢しないようにしてください。

 入浴時も発汗により水分が失われますので、入浴前後に水分をしっかり摂ることをおすすめします。お風呂の温度は40℃以下のぬるめに設定し、あまり長湯をしないように気をつけましょう。
 また、就寝中にもかなりの水分が失われますので、枕元に水差しを置くなどして、水分の補給に努めましょう。

 咽が渇かなくても水分補給。部屋の温度をこまめに測ることが、熱中症や脱水症を防ぐことにつながります。

竹本内科循環器科

竹本内科循環器科タケモトナイカジュンカンキカ

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広島県福山市大黒町1-8

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