INTERVIEWEE
旭公民館/坂本 重則館長
福山駅前の宝町(西)交差点にある往時の古式とんどを偲ぶブロンズ像
旭学区は福山駅から南東に向けて扇形に広がる地域で、福山城の城下町として入江を中心に栄えた名残を伝えるものが随所にあります。
福山夏祭りの会場にもなる“きたはま通り”には、伏見城から移築した擬宝珠(ぎぼし)をつけた「天下橋」や昔の“木綿市”を想起させる「木綿橋」が、横断歩道を橋に見立ててオブジェとして整備されています。
また、福山城築城ゆかりの伝統行事「とんど」や「二上りおどり」のブロンズ像もあり、御船町の歩道にある二上りの足型を辿れば、自然な足運びになります。
御船町、入船町、港町など学区内の町名からも、この辺り一帯は古くから物流の要所であったことが伺えます。
交通体系は水路から陸路へ変わりましたが、今も“地の利”が強みの暮らしやすい地域です。
旭学区の一番東端には福山市立大学があり、ここの教育学部教育コースに通う学生有志が、毎週水曜日の夕方に旭公民館で小学生の勉強の面倒をみてくれています。
それが「土曜チャレンジ教室 on Wednesday」です。
教室は、市内の各小学校で空き教室を利用して行なわれている放課後の学習支援活動「土曜チャレンジ教室」から派生した形で、2013年6月に始まりました。
チャレンジ教室自体は現在22校で実施されていて、元教員や保護者などがボランティアで子どもたちの指導に当たっていますが、旭学区では、同大学の教育サークルStella(ステラ)の学生たちが指導役を買ってでてくれました。
実施日も土曜日ではなく水曜日。毎週、学校帰りの児童20〜30人の面倒を、同大学の1〜2年生10人ほどでみています。メインは宿題指導で、はやく終わった子は地元のライオンズクラブが提供してくれた学習ドリルで勉強しています。
小学生にとっては、年の近いお姉さんたちに勉強を教えてもらえる楽しい時間で、大学生にとっては、教育実習が始まる前に指導練習できる貴重な時間になっています。
学区内に大学のある我が学区ならではの教育的取り組みです。
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