菊の里からキクちゃん誕生 常金中、田原さん考案

 新市町常金丸は、最盛期の昭和50年代に、菊の苗の生産量が全国シェアの7割以上を占め、国内外から観光客が訪れていた「菊の里」。今も、小中学生が授業の中で菊を育て、菊作りの心と技術を受け継いでいる。
 常金中学校では昨年度から1年生が地域の菊の愛好家に教わりながら苗から育て、福山城菊花展に出品を始めた。現2年生17人は菊で地域をもっと盛り上げ、多くの人にアピールしていこうと、それぞれがマスコットキャラクターをデザインする取り組みを進め、田原采奈さんの原案(イラストとネーミング)を選んだ。

田原さんの描いた「キクちゃん」は、おでこに大輪の菊の花を咲かせた、つぶらな瞳の女の子。菊の花びらのスカートに、葉っぱの頭巾を被っている。「小さな子にも目につきやすく、やさしくて可愛いイメージにしました」と話す。
 それをもとに、教員の知人がデジタル化。今年度の夏、町内で開かれた「市長と車座トーク」で、前生徒会長の倉田紗良さん(3年)が枝廣市長に「キクちゃんをローラちゃんの妹分に」と提言した。

さらに、2学期には3年生がまちづくりへの想いを込めて、キクちゃんの着ぐるみやホームページを作るアイデアを地域の人に紹介し、おとなたちからも、なんとか実現できないかという声があがり始めている。田原さんは「自分で描いたよりも、かわいくデザインしてもらってすごく嬉しい。着ぐるみが実現したら、いろんなイベントに登場させて“菊の里 常金丸”を町内外に広めたい」と思い描いている。

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