【異業種リレーの「わ」No.702】「子どもたちの世界を広げるダンススタジオ」

INTERVIEWEE No.702
モンカツダンススクール
代表 門田 勝臣 さん

幼児からおとなまで指導

 自分のニックネーム〝モンカツ〟を冠したダンススクールを2008年に立ち上げ、ストリートダンスの中でも代表的なヒップホップを指導しています。誰もが気軽に始められるように入会費も年会費も無料にしており、現在4歳から50代までの幅広い世代が備後各地から通っています。インストラクターは私を含めて5人、全員指導経験豊富で、生徒のレベルやスキルに応じてクラスを分け、レッスンを組んでいます。
 ダンスは楽しむことが一番なので、積極的に話しかけ、生徒が心を解放して踊れる環境作りを心掛けています。イベントで当校のステージを見たり、流行の振付けから興味を持ったりして入った子が、ウェーブやスライド、ランニングマンなど本格的な技を自分のものにし、人前で堂々と踊れるようになると嬉しくなります。最初はうまく踊れなくてもいいんですよ。ダンスは努力次第で実力がついていくものですから。

野球少年がダンサーに

 ダンスを始めたのは高3の秋で、それまでは野球一筋でした。引退後、これから何しようと思っていたところに友人からダンスに誘われ、初回でハマりました。そして丸坊主で筋肉隆々だった外見は、ドレッドヘアでダンサーらしい細い体型へと変わりました。元来目立ちたがりだったので、高校卒業後は大阪の芸能学校へ進学。そこで日本ヒップホップ界のパイオニアとして名高いモッチンさんに出会い、神掛かったテクニックに魅了され、卒業後に弟子入りしました。約2年間アシスタントを務め、個人レッスンを受けながら週3で東京や大阪でのダンスショーにも出演し、場数を踏みました。今でも世界的ダンサーやスポンサーのついたダンサーと気軽に連絡が取れるので、世界を目指したい子には「バックアップは任せろ」と声を大にして言えますよ。
 都市部で活動する一方、気掛かりだったのは福山のダンサーの激減でした。増やすなら自分だと思いました。昔から子どもと接するのが大好きで、レベルの高いダンスを指導できる自信もありました。最初は友達2人を生徒に、駅前で会場を借りて開業。ばら祭などのステージに仲間と積極的に出場するうちに生徒が増え、あちこちのダンス教室から指導依頼も入り始めました。その頃の目標は30歳までにスタジオを構えること。自分で追い込みをかけ、30ジャストで今のスタジオをオープンしました。それを機に他校での指導はやめ、福山市立大学の非常勤講師のみ受けています。

新時代の可能性に期待

 今はダンスを学校の授業で学び、習い事として深めることもできます。こんな時代が来るとは夢にも思いませんでした。誰でも世界のダンス動画を手軽に観られるので、子どもたちのレベルも昔とは比較にならないほど上がっています。
 コロナも想定外でしたが、ズームを使ったリモート指導に切り替えたことで、普段は寡黙な子が自分の意見をしっかり言ってくれて驚いたし、今後、通えない子を指導できる可能性も感じました。けれど、イベントが全て中止になって発表の場を完全に奪われたので、人前で踊る快感を知る生徒たちは、この状況に満足はしていないでしょう。何とかモチベーションを保つために、スタジオ指導を再開した6月以降は、新しい振付けを次々考えて教えています。みんな、すでに例年の倍の振付けを覚えているので表現力も上がっています。今は1日でも早くステージに立たせてやりたいです。保護者の方も私も、それが見たいですしね。
 当校の生徒は備後界隈の大会では何度も優勝しています。彼らの成長は、私の人間としての器も広げてくれました。これからもみんなと一緒に踊って笑って、福山を盛り上げていきたいですね。個人的には「中国地方でダンスと言えばモンカツ」と言われるほど、まだまだ自分のレベルを上げていきたいです。まずは2校目開校を目標に、コロナに負けず頑張っていきます。

■ SHOP DATA
モンカツダンススクール
広島県福山市曙町6-14-15
TEL:084-982-8718

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