【異業種リレーの「わ」No.731】「今こそ人の繋がりを」

INTERVIEWEE No.731
mako
アーティスト 右下 誠 さん(44)

福山在住のアーティスト

 makoという名で絵を描くことを中心に福山で創作活動を行っています。自身のルーツは鞆町。祖父母や父母は鞆で鉄工所を営んでいました。姉は美容師、弟は内装業で、もともとクリエイティブなことが得意な家族なのかもしれません。
 現在の主な活動は、各地で行う個展、オーダーメードの絵画やイラスト、看板やモニュメント制作、そして珪藻土パネルを用いた「お絵かきワークショップ」の開催などです。このワークショップは6、7年続けているもので、私がその場で描いた絵に、参加者さん自身が自由に色を塗って仕上げます。今は、福山を飛び出して、西は福岡、東は大阪、南は徳島と、県外からも開催依頼が来るほどに育ちました。

あれよあれよと言う間に

 絵は32歳で会社を退職したあとに描くようになりました。動物のことが好きで専門学校で学んだものの、好き過ぎて仕事にすることができなくて。卒業後は数社で会社勤めをしたのですが、このときは次のことを決めずに辞めてしまい、今度は何をしようかとやりたいこを探していたときです。人生で初めて買った20センチほどの小さなキャンバスに、目の前にある画材を使って、ゾウやキリンなど大好きな動物や花の絵などを気持ちが赴くまま自由に描いて過ごしていました。
 そうして、退職から半年が経ったころに、当時、新涯町(現在は田尻町に移転)にあった姉の美容室の空間づくりを手伝う機会があったんです。店内に椅子や机、棚などのインテリアを居心地が良いように配置して、少しだけ自分が描いた小さな絵も飾りました。
 するとある日、美容室で私の絵を見た姉のお客さんが、どこかに出してみるといい、と言ってくださったんです。絵を学んだこともない、昔から描き続けていたわけでもない、私が描いた絵を、です。まさかと思いながらも素直にその言葉を信じて従ってみようと、3か月後にてしごと市への出店を試みました。そうすると、あれよあれよと言う間に背中を押してくださる人が現れて、出店から半年後には、初めての個展を開いていました。

人との繋がりで生まれる

 11年前に創作活動を始めてから、その活動のほとんどは人との繋がりから生まれたものです。ワークショップのパートナー「珪藻土 bios」もそう。田尻町のギャラリー器で別々に展示をしていたところ、訪れたお客さんの一声で私がbiosの珪藻土パネルに絵を描いたのが始まりです。
 会社員時代は、まるで一匹狼かのように生きていましたが、今は私が人と人を繋ぐ場になりたいと思い行動しています。興味が沸いたらすぐ会いに行き、そこでスポンジのように吸収したヒト、モノ、コトの魅力を、人に紹介するんです。それで、新しい何かが生まれたら、それは最高に楽しいこと。私は、〝仕掛人〟になりたいのです。

■ PROFILE
1977年生。福山市出身。ペット系専門学校を卒業後、数社に勤務。退職後、2009年より絵を描き始め、2010年、「HAIR SANTE(ヘアー サンテ)」の空間プロデュースを皮切りに創作活動を本格化

■ SHOP DATA
HP:https://mako-migishita.com
Instagram:@artist_mako

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