Q. 便秘症とは?
A. 3~4日以上排便がなく、不快感や苦痛・残便感があり、日常生活に支障をきたす場合が便秘症と考えられます。
Q. 便秘症の原因は?
A. 主に次のものが原因として挙げられます。
- 普段の水分摂取量が少ない。
- 過度な小食やダイエット、食事制限による、水分・食物繊維などの不足。
- 大腸の動きが弱く、直腸まで便が運ばれにくいため、大腸で過剰に水分が吸収され、便が硬くなっている。
- 便意を我慢する習慣による、直腸の排便反射の弱まり。
- ストレスによる大腸のぜんどう運動の低下、など。
Q. 便秘症を改善するには?
A. 食、ならびに生活習慣を見直すことが大切です。
- 水分を適度にとる。
- しっかり3食とる。朝食を決めた時間に十分量とり、5~10分後に便意の有無を問わず、トイレに入り、排便する習慣をつけます。朝食をしっかりとると、強い胃・結腸反射を生じさせて腸の運動を高め、直腸への便の流入を促進させます。
- 食物繊維を多くとる。食物繊維は水分を吸収して便の量を増やし、排便をスムーズにします。食物繊維を多く含む食材は、イモ類、豆類、キノコ類、海藻、果物、コンニャクなどです。
- 腸の運動は自律神経に支配されており、精神的な影響を受けやすいため、対人関係や仕事のストレスを和らげることも大切です。適度な全身運動や散歩を含めた野外運動で気分転換を図り、十分な睡眠をとるよう心がけます。
- 腹筋、腹圧を強めるための筋力トレーニングを行い、腹式呼吸を心がけます。
市販の便秘薬を自身の判断で常用して症状が悪化したり、便秘の原因として腫瘍などの重大な病気が潜んでいる場合もあるので、受診して適切な診察・処方を受けましょう。