INTERVIEW No.868
flower shop BLESS(ブレス)
代表 向山 拓弥 さん(30)
今春オープン
この春、独立して「フラワーショップ・ブレス」を開きました。生花、多肉植物、観葉植物、季節の鉢物の他、ドライフラワー、プリザーブドフラワ―も取り扱っています。
生花も多肉も、市場に出向いて自分の目で見て仕入れてきます。今はご注文と店置きと半々くらいの割合です。
ご自分用はもちろん、ギフト用、開店祝用も得意としています。ブーケはお店の個性がでますね。お客様の好きな花、欲しいと言われた花に何をあわせるのかが腕の見せ所。特に色使いに注目してほしいです。また、木製ボックスに花をぎっしりと敷き詰めたアレンジメントも喜ばれています。
生き物と関わる仕事を
幼い頃から生き物とものづくりが大好きで、好きを仕事に食べていけたらいいなと漠然と考えていました。生き物と関わる仕事をめざして福山大学海洋生物学部に進学。一人暮らしの部屋には、次々に観葉植物のモンステラや、多肉のアガベ(竜舌蘭)が並んでいきました。
卒業後は、生き物関連への思いを一旦おいて、手堅い企業で営業を5年しました。でもやはり諦めきれない気持ちが湧きあがり転職を決めました。
福山市内の花屋です。独立志向を伝えての入社でしたから、修行と言ってもよいかもしれません。大きなお店でしたので、個人のお客様のご注文から記念のブーケ、会場装飾まで幅広く経験させてもらいました。
完璧ではないかもしれませんが、一通り身についた頃、ちょうどよい空き店舗の話がありました。ゆくゆくは自分が店を持つ気持ちで頑張っていることを、友人知人に話していたので、何かと気にかけてくれた情報でした。環境が先に整った感じで、お世話になっていたお店もあたたかく送り出してくださり、一気に話が進みました。
店舗内に看板ペットのウーパールーパーの水槽があるのが、生き物が大好きな自分らしいかもしれませんね。
初心を忘れず
まだオープンから2ヶ月。日が浅いからこそ、お客様一人一人に合わせて、小回りの利くのが強みです。花だけ、多肉だけ、というのではなく畑や果樹園の植物の苗まで対応できます。先日もバナナやアボカド、ネーブルなど珍しい注文が入ったところです。ケース買いでないと仕入れられない植物もありますが、まずは相談していただける体制にしています。
今、自分の夢を叶えたばかりで知名度がまだまだですが、お世話になったお店や友人知人、「祝福する」の意味を持つ店名をつけてくれた人にも感謝しながら、作品をインスタに上げて広げていきます。
ここがブレスの原点、拠点になるわけですが、お隣は美容院とまつエク。下は不動産、すぐ近くに、若い起業家の店が集まる場所ができるようです。自分も初心を忘れずに、この地域や一帯が花開くよう盛り上げていけたらと思い描いています。
■ PROFILE
■1995年福山市出身。幼い頃から生き物が好きで海洋生物学部で学び、企業の営業職を経て転職。花屋での修行後に独立、2025年3月29日、「フラワーショップ・ブレス」開店
■ SHOP DATA
flower shop BLESS(ブレス)
広島県福山市南手城町3丁目1-20 なごみ不動産2F
連絡はInstagramのDMから/@takumi_m0514