【異業種リレーの「わ」No.656 】「「HOLMってなんかいいよね」をスタンダードに」

INTERVIEWEE No.656
くらしと家具 HOLM230(くらしとかぐ ほるむにいさんまる)
町長 飯田 成光 さん(42)

ここは、川辺の小さな町

 福山市北部の芦田川のほとりにあるHОLМ230。ここは、義父が経営する家具メーカー、㈱府中家具が運営する、商店が集まった〝町〟です。
 かつては家具の展示場だったコの字型の2階建て施設の中に、家具をはじめ、生活雑貨や洋服など、全国から厳選したアイテムを集めて販売しています。それに加えて、レストランに美容室、眼鏡屋、自家焙煎のコーヒーショップにベーカリー、抹茶カフェなど、暮らしに寄り添う11店舗が入っているので、単なるインテリアショップではありません。また、施設の一角にあるフリースペースは、作家さんや趣味のグループの発表の場として活用してもらっており、絵画や書、写真、ハンドメイド作品など、来る度に違う展示が楽しめるようになっています。
 HОLМの意味は、デンマーク語で「川辺の小さな町」。ここの番地と組み合わせ、私たちなりの〝町づくり〟を進めようと、2011年にオープンしました。私は、町長としてオープン時から関わっています。
 最初は、私たちと同様にこだわりを持った店舗が3つほど入ってくれたらいいなと思っていましたが、毎年のように良いご縁に恵まれ、想像以上に賑やかになりました。〝ホルム町〟のファンになってくれた方に感謝を込め、また、新たなファンや店舗との出会いを求めて、毎年春には雑貨や食が集まるイベント「まちスタ」を開いています。

ヒトとモノが出会える

 人を集めることって、どんな業種においても一番大切なことですよね。でも、家具だけでは年に1度必要されるかどうかといったところでしたので、たくさんの人に何度も足を運んでもらえる環境を、ここで整えました。
 キャビネットやチェストなど箱物家具は府中産、テーブルやソファなど脚物家具は飛騨高山産と、ハイクラスのものを取り寄せ、それらと融合するように、鳥取県倉吉市・福光焼のコーヒーカップや、富山県高岡市の伝統工芸士が手がけた真鍮シェードのランプ、耐熱ガラスの老舗メーカーが作るガラスのアクセサリーなど、作り手の想いが伝わってくるプロダクト(製品)を紹介しています。
 希少性を追求するのではなく、私たちが惚れ込んだ商品を集めて、ヒトとモノの出会いの場を提供したいと考えています。ありがたいことに、ホルムには多様性や利便性を高めてくれる心強いオーナーが揃っていますから、彼らとともに盛り上げ、みんな揃って成功したいです。

「満足」がここから広がる

 ここ3~4年、家具を買いに来られたお客様から、「あそこは良いものがあると友達が言っていたから」「家族が勧めるので」という言葉をいただけるようになりました。ホルムで出会った商品から得た満足感が、周りに伝播していく。こんなに嬉しい連鎖はないですよね。より研ぎ澄まされた商品を揃えていかなくてはと気が引き締まります。
 来る度に感動していただきたいので、店内のレイアウトも割と早いスパンで変えています。この春には、2階に新たな家具スペース「SОLID」が誕生しました。九州の家具工場と府中家具がタッグを組み、1階のナチュラル家具とは趣の異なる、シャープでハンサムな家具を置いています。8月5日の夜には、ここで初のライブも予定しています。
 夢は「尾道もいいよね、倉敷もいいよね、でもホルムもいいよね」と言ってもらえる存在になること。それが実現できるように、この小さな町に集まった仲間たちと力を合わせ、ヒト、モノ、コトをつなぐ楽しいことをどんどん考えていきたいです。

■ SHOP DATA
くらしと家具 HOLM230(くらしとかぐ ほるむにいさんまる)
広島県福山市駅家町坊寺230番地
TEL:084-976-1122

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