【鍼灸サロン Re.birth/豊池 晃】ー 鍼灸師とサッカー監督の仕事 ー “本物”を患者さんにも選手にも

INTERVIEWEE
鍼灸サロン Re.birth(リバース)
院長 豊池 晃 さん (35)

鍼灸師のプロフィール

施術スペース全体に人工芝が敷かれた、珍しい鍼灸サロン「リバース」。緑が鮮やかでさくっとした踏み心地は、子どもの頃から現在に至るまでサッカーに関わる、院長の豊池さんのこだわり。「今思うと、10代の不完全燃焼があって、ずっと続けてきたんだと思います」。

笠岡市で生まれ、サッカーに特に打ち込んだ中3のとき、右足首の靭帯断裂と骨折。全国大会を確信していた公式戦の1週間前のことだった。「結局1試合も出場できませんでした。が、接骨院や鍼灸院、スポーツトレーナーという仕事との出会いでもありました」。

井原高校へ進学したのをきっかけに街が好きになり、当時から「開業するなら井原で」と考えていたが、手に職という意味で“武器”が必要と考え、帝京平成大学鍼灸学科に学んだ。2010年に国家資格を取得。リラクゼーション施設でも経験を積み、「ケガの治療だけではなく、疲れてやりたいことができない、休みの日に外にでたくない、など目に見えない不調もなんとかしたい」と考えるようになったそうだ。

鍼灸と整体、美容鍼、ダイエット

ケガの回復や慢性の痛みに対して「体の使い方の癖や筋肉の歪みといった運動連鎖の崩れが骨を引っ張り、不調を招いている方が多いので、丁寧にカウンセリングしてチェックします。私のような経験をして欲しくないので」。東洋医学の整体と鍼灸を組合せたアプローチで、ケガをしにくい体へ導く。

美容鍼は、顔面神経痛を研究する医学博士が考案したFN美容鍼。「顔面神経に沿って的確に打つので、4本あれば十分。何十本も必要ないですよ」。むくみが取れ、フェイスラインがスッキリしたという嬉しい声が届くという。 また、ダイエットの強い味方でもあり、食欲をコントロールするという鍼と整体を取り入れ体質改善を図る。10月1日に開業丸4年を迎えるリバースでは、これまで5㎏コース、10コースあわせて約130人が取り組んでおり、全員の減量重量は1トンにもなる。

クラブチームの代表兼監督として

月水金の夕方、自分は指名予約を受けない。それは、サッカーのクラブチーム「井原FC」の代表・監督というもう1つの仕事があるから。今年は中2と中1のみで上級生相手に春の県予選を突破し、中国大会出場を果たした。「努力の成果です。Jリーガーやインフルエンサーなど各方面で活躍する“本物”を連れてきて、触れてもらった成果でもあります」。

この“本物志向”が、豊池さんの鍼灸とサッカーの両方を支えるコンセプトになる。20歳のとき、骨董屋を営む父親から聞かされた「田舎にいるから本物に触れられないというのは違う。自分が本物を持ち込めばいい」との教えが心に刻まれているという。「自分が研鑽を続け、新しい情報や技術といった本物を、患者さんと選手たちに届け続ける」と信念を持っている。

INTERVIEWEE DATA
鍼灸サロン Re.birth(リバース)
井原市下出部2-8-16
TEL:090-7375-0188

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