INTERVIEWEE
リラクゼーションサロン HIT(ヒット)
代表 金尾 瑛光 さん(39)
痛い足ツボで笑いのある企画
「施術中に気持ち良くならなくても、施述後にラクになったと思える時間が続くほうがいい。そういう方は、HITの足ツボが合うと思います」。 一昨年4月のオープン以来、9割が足ツボありのメニューを選択しており、需要を感じていると語る金尾さんは、がっちりした体格。激イタと評判の足ツボは、さぞかし力を使うはず。と思いきや「自分としては、ふわっとなでる程度の力しか入れていないんですよ。だからちっとも疲れない」。11時間連続でも平気だったそうだ。親指と人差し指の関節で圧をかけるポイントと角度が肝心だという。
「面白いメニューがあってもいいかもと考えた企画があります」。9月末まで、30分の足ツボコースにおいて、逃げたり大声をあげたり、施術の妨げにならなければ無料というもの。「涙を流しているだけならクリア!TV番組の痛がり方が演技かどうか試してみてください」と、楽しそうな表情で語る。
陸上自衛隊を経てこの業界へ
高梁市に生まれ、小中学生の頃から食事や体のしくみを学び、パワートレーニングをしていた。というのも「アレルギーで肉を食べないので、どう体を作るかを研究していました」。高校卒業後は、陸上自衛隊に4年間所属。「格闘系でマッサージの時間があり、先輩から揉んでくれという指名も多かったので、向いているんじゃないかとは思っていました」。ケガで続けられなくなり地元の工場に就職した後、岡山のリラクゼーションサロンに転職。「なるべくしてなったんだなぁ」と振り返る。
児島、倉敷、三原、野上、春日…系列店を10ヶ所以上経験したのは、いろんなお客様の体をさわって経験を積み、対応できる力を身に付けたいとの思いもあったから。「当時から独立を視野に入れていました。人に合わせられるのも楽しかったし、よかった!と言ってもらえるのが何より嬉しいです」。
忙しいより暇がしんどい
もみほぐしも評判で、強もみ希望の人には体重を乗せるので、敢えて減量しないようしているとか。“痛いけど楽になる” “いろんな人に教えてあげたい”との声も寄せられるそうだ。また、中国地方ではここだけの、高中低周波併用で深部の筋肉まで刺激する痩身マシン、歯のセルフホワイトニングも導入。様々な要望にこたえながら「忙しいのはちっとも苦じゃない。一番しんどいのは、予約の空き時間です」。ウェブ受付時間外でも21時半くらいなら電話で予約を受け、「できるだけその日のうちにラクになってほしい」と休日も関係なく対応している。
一見、無茶なようだが、常に自分の限界という最悪のパターンは想定していて、それに到達していなければ対応する。「限界は自衛隊時代で経験ずみ。スッキリしたい人も、罰ゲームに使いたいときも、結果的にラクになるご褒美になると思うので、遠慮なくどうぞ」と明るく笑う。
INTERVIEWEE DATA
リラクゼーションサロン HIT(ヒット)
福山市駅家町近田375-1
TEL:084-999-9951