Q. 痔の発症には生活習慣が関係していますか。
A. 痔の発症や悪化には、生活習慣が大きく関わっています。痔核は次のような原因で起こり、悪化します。
①便秘のために強くいきむ・トイレの時間が長い
便秘になると硬い便がたまって、肛門を傷つけたり、排便時の強いいきみのため、肛門付近にうっ血をきたします。また下痢は肛門を刺激し不潔にもなり、細菌感染が起こりやすくなります。
②長時間同じ姿勢をとる
座りっぱなしや立ちっぱなしでいると、肛門のうっ血を生じることがあります。長時間の運転や座りっぱなしの作業などの際には、時々軽く体操などして、血行を良くすることが大切です。
③腰を冷やす
腰を冷やすと肛門の血行が悪くなります。入浴すると体が温まり、血行が良くなります。また清潔にもなりますので、入浴は痔の一番の予防・治療法です。
④妊娠や出産
妊娠しておなかが大きくなると、子宮が周囲の血管を圧迫するので、肛門の血管がうっ血します。出産の際に強くいきむことも、痔核を誘発します。
⑤お酒や香辛料のとりすぎ
酒などのアルコール類、コショウ、からしなどの香辛料は肛門を刺激し、うっ血をきたします。
Q. 便秘になったら下剤を買って飲んでもいいですか?
A.下剤により依存症になることがあるため、生活習慣や食事で便秘を改善するか、医師の処方による下剤の服用をお勧めします。