INTERVIEWEE No.714
hair salon Covie(へあさろんかゔぃえ)
代表 美容師 中村 彰宏 さん
美容師の道へ
3年前に独立し、沖野上町に自分の店を構えました。美容師の道に進んで、20年になります。美容師を選んだのは、高校卒業を前に社会に出て働く、そんな事を考えなくてはならなくなった時に、美容師ならやってみようかと思えたからなんです。当時、美容師はテレビに出ていることも多く、美容師の手で人を綺麗に変身させる番組を見て、すごいなあと憧れていたのもあります。
卒業後、愛知県の美容室に就職しました。掃除や片付け、タオルの準備といった、アシスタント業務からのスタートです。そうやって日々仕事をしながら、会社が用意した通信教育や終業後の練習など、美容師免許取得に向けた勉強もしていました。練習を終え帰宅するのは22時。それでも、通常業務で使わないことが実技試験で問われるとわからなくて、落ちてしまったり。もう辞めようと思ったこともありましたが、周りの方が励ましてくださって、私も免許を取得するまではと思いとどまれたんです。愛知ではもう1社、スタイリストとして7年勤務しました。
経験が現在(いま)に活きる
美容師といえば、やはり〝カット〟ですよね。私もカットが得意で、その人に合わせて髪型をデザインするところが好きです。お客さんに喜んでもらえるとやりがいを感じますよ。
美容師には接客やサービス業のイメージがありますが、本当は〝技術〟職。人によって骨格や髪質が違うのはもちろん、同じ人の頭でも左右差があったりします。これらにうまく対処できるようになるには、実際に人の髪をカットする〝経験〟を積んで技術を磨く以外にありません。カラーやパーマも同様で、どういう薬剤なら傷みにくいか、施術時にどう使えばいいか、それらを判断する根拠は、すべてが経験です。
私は、「髪の毛を綺麗にしてあげたい」と思って一人ひとりと向き合います。どういう施術をすれば綺麗になるか、髪を見ればわかります。当初、熱意を持って始めた美容師の仕事ではありませんでしたが、経験を積むうち美容師という仕事の楽しさに気づき、その経験で身に付けた技術は、店を持つことも可能にしてくれました。
店名に込めた思い
店は「ヘアサロン カヴィエ」と名付けました。表紙を意味する「cover」に人生を意味する「la vie」を掛け合わせて私がつくった言葉〝カヴィエ〟には、『ヘアスタイルはその人の人生の表紙』という意味を込めています。
人生の節目には髪型を整えるものですし、いつでも髪の毛が綺麗であれば素敵な人に見えます。そして髪が決まっていると、気分もいい。そんな大事な髪の毛を綺麗にする、そのお手伝いをこれからもしていきたいです。髪についての悩みや、やってみたいスタイルなど気軽に相談してもらえたら。一緒に綺麗な髪にしていきましょう。
■ PROFILE
1982年生、府中市出身。高校卒業後、愛知県の美容室に就職。働きながら通信制で学び美容師免許を取得。Uターンして福山市の美容室に勤務した後、独立。2018年2月、「hair salon Covie」オープン、現在に至る。
■ SHOP DATA
hair salon Covie(へあさろんかゔぃえ)
広島県福山市沖野上町5丁目17-20
TEL:084-999-8358