物販

K様邸のリフォームが完成しました

今回のリフォームは、事あるごとに呼んでもらえるという17年来の信頼関係のあるK様からのご依頼。

13年前に2階のフロア、8年ほど前に1階のリフォームをしたのに続いて、今回は2階、3階のサッシとフローリングを中心に、畳、階段、天井、クロス、カーテン、照明…大きく生まれ変わった、約1ヶ月半にわたる大規模なリフォームになりました。

 

sora代表・インテリアコーディネーターの金高さんによるパース(デザイン画)やbefore写真と見比べながらご紹介します

〈リフォームデザイン〉
① 3階のホールをちょっとしたサロン風に


3階の各部屋へと続く広いホールが、一体感をもったサロン空間に一新されました。
古い建具にはめ込まれていた柄入りガラスを利用したオリジナルのルーバーや建具が入った、新感覚のデザインです。


こちらはリフォーム前の写真と、金高さんがデザインしたパース。
物置のようだった殺風景な空間が、まるで1つの部屋のように変わったことがわかると思います。

20代後半の息子さんが住まれる階ということで、「敢えて昭和レトロな雰囲気にしたのが、タイムスリップしたようで、若い人にとっては新しさを感じられる空間になったのでは?」と金高さんは話されています。

 
階段の途中から見たところと、和室から見たところ。
階段を上がって左が壁だったところを一部抜いて格子状にしたことで、開放感も生まれました。

 

〈リフォームデザイン〉
②和室の良さが際立つ、使いやすく落ち着いた空間


イメージが大きく変わったのは、同じく3階の和室です。

最大のリフォームは、以前に使われていた障子をきれいにして再利用した押入れを設置したこと。
和モダンな収納スペースが出来上がっています。
この収納スペースの床は一段上げて空間が作られていて、そこに明かりが点ります。天井部分が抜けているのもポイント。
もともとあった欄間の意匠も際立つようなデザインになるとともに、エアコンの風もしっかりと通っています。

また、床は縁なしの半畳畳を採用。縦横互い違いに置くことで2色使いをしたかのような模様を描き出しています。

カーテンをウッドブラインド(木製)に変えたことにも注目です。
視線をしっかりと遮りながら、あたたかみを演出。統一感のある和の空間が生まれています。


作業途中の様子です。今あるお部屋にあわせてその場で作られていきました。
「きれいなだけではなく、使いやすくないと。手がかからずすっきり収納できるようデザインしました。また、残すところ変えるところの見極めも大切です。古いものを残す良さもありますし、予算の削減にもつながります」。


同じ角度から見たビフォー写真と金高さんの描いたパースです。
照明の位置を見比べると、どれだけ変わったかも一目瞭然ですね。


床の間の横の、以前仏間だったスペースは、クローゼットに。

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
①昼間も真っ暗にできる快適なパソコン部屋


黒と白のモノトーンで統一されたパソコン部屋。

全体のリフォームプランより前の段階の施工になりますが、今回のリフォームは、息子さんが使われている、この部屋の相談から始まったそうです。
窓のロールスクリーンが壊れていて、なんとか光が入らない、昼間でも眠れるような真っ暗な空間にしたいとのことでした。

まずは、サッシの掃除とカーテンの掛け換えをしました。


内窓式のサッシの美装(クリーニング)をしています。


カーテンの柄は、白地に黒い大小の丸に見えていましたが、実はミッキーマウスのシルエット。
1級遮光の機能性に加えて、ちょっとした遊び心も表現されています。


2つの球が磁石でくっついて、カーテンをまとめるタッセルにも、センスが光ります。

ビフォー写真はこちら。もとあった奥のクローゼットを取り払ってパソコンコーナーにしたことで、これまでにない広い空間に!


床の色も、部屋の雰囲気にあわせてダークなものにされています。

 

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
②内外を隔て、快適な暮らしを約束するサッシ

2階のリビングもサッシはペアガラスになりました。
国道沿いのお宅ですが、防音効果が高まりびっくりするくらい静かな空間です。さらに機密性アップ!保温性アップ!光熱費も抑えられて良いことばかり。
全体のリフォーム着工の2週間前に終わらせた箇所になるんだそうです。


見た目も美しく、内と外をしっかりと分けてくれます。


熟練の職人さんが、経年による微妙な歪みを修正しながら施工されました。寸法一つにしても、きちんと取れるようになるまでに経験を重ねるそうです。
これまでリフォームすれば新品のようにきれいになっているのが当たり前のように感じていましたが、新築、新品のように見える、使えるには、新築以上の技術が使われていることに驚きました。


元あるサッシを交換。精度を高めるための細かい埃も見逃しません。リフォームは新築にはない手間や技が必要になってきます。

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
③階段をゆるやかに、遊び心をプラスしてかけ替え

 

2階から3階へ。急だった階段が直角に曲がる階段を足すことで、ゆるやかにかけ替えられました。もともとは、こんな急な階段でした。


体重を1点で支える強度を考えながら、途中で90度折れ曲がるように段をプラス。


熟練の職人さんがあたり、その場で判断しながら進められていきました。
「家は動いている、使っているうちに緩みも出てくるのが普通」なんだそう。
リフォームには現状を把握し先読みのできる、キャリアのある職人が必要ということですね。

 
階段脇の壁を抜いた意匠も凝らされています。


今回、階段脇の窓にロールスクリーンもつきました。二枚の布を使って調光できるものです。


仕上げに、磨いた端材をアレンジして、遊び心も加わりました。
職人さんどれだけその仕事に思い入れを持っているか、誇りが伺えるような気がしました。

 

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
 ④経年変化に強い、無垢のフローリング材で張り替え

13年前のリフォーム時に木目シートを張ったフローリングに変えられていたそうですが、剥がれが目立ちました。
これはリタッチ(補修)ができない素材なんだそうです。
今回は、15㎜の無垢板に変更です。
時代、年代とともに使われる材料も変わるものですが、担当の大工さんは「新素材の製品はたいてい、できあがったときから劣化が始まっていくが、無垢のほうは経年変化を楽しむことができる」と言われていたのが印象的でした。


木目シートが角から剥がれるように傷んでいました。近年登場した吸引力が強い掃除機によって剥がれることも多いそうです。


インテリアバール(ヘラバール)と呼ばれる道具や金槌を使いながら、てこの原理で丁寧にはがしていきます。


もともとの家具ともマッチした色合いで仕上がりました。
大工さんは「物を傷つけないことはもちろん、自分がケガをしないことも大事。ケガをするとパフォーマンスが落ちて良い仕事ができないばかりか、お客様にとって縁起もよくないので」と、日頃心がけていることを教えてくれました。

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
⑤クロス張り替え、施工後には見えなくなる下地にこそ職人技


実は今回、3階のサロン風のホールの天井のクロスも一新。「ここどうにかならない?」というご要望を受けて、新たな照明が繊細な陰影を描き出す、美しい空間に生まれかわりました。


ここで大切なのは、新しいクロスを張る前の下準備です。
もともとあった化粧ボードを丁寧にはがした後は、クロス用の石膏ボードの下地に張り替えて、凹凸が無くなるように2度以上はパテをして平坦にしておきます。
このひと手間、ふた手間が、つるんとなめらかな美しい仕上がりの秘訣だそうです。


最初は気づかなかったのですが、和室の物入れの側面もクロス張り。
しかも和風に見えて、実はマリメッコの柄のクロスでした!こういう使い方もカーテンやクロス使いの〝匠〟金高さんならでは。
施主様がかちっとしたデザインイメージを持っていればまた別ですが、インテリアコーディネーターを誰に頼むか、最初の一歩が大切なんですね。

 

〈新たな命を吹き込まれた機能的なスポット〉
⑥カーテンで各部屋の雰囲気づくり

何もなかった洋室が、女性らしいイメージのゲストルームになりました。
ソファは、お母様が大切にされていたリーンロゼ。生地を張り替えてあります。


今回、レースのカーテンが新調されました。

 
レースのカーテンに関しては、脱衣室とトイレの小窓に、カフェカーテンが付きました。
どちらも、洋室に新調したレースの切り落とした部分を利用!してデザインしたんだそうです。
どちらのレースも二枚重ねになっています。

施主様の要望や期待にこたえながら、その上をいくプロ提案の数々。
目に見えないところにまで行き届いた職人技。
施工状況を度々見せていただき、それぞれの方の心意気が伝わってきました。

 

宙 sora/トータルインテリア

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