INTERVIEWEE
やまがみ釣具(やまがみつりぐ)
店長 山上 泰範 さん(33)
3月オープン、釣具の買取・販売
リール、ロッド、ルアー、ウェア、おもり、仕掛け…。釣具が自宅に眠っているなら、思い切って買い取ってもらっては? 「古いし使わないから、誰か使ってくれないかなと思っていた釣具が、意外な高額査定になることがありますよ」。3月にオープンしたばかりのやまがみ釣具では、店長の山上さんが「気軽に持ち込んで」と促す。
販売も行なっている。約50坪の売場面積には6千点以上の在庫があり、半分がブラックバス、残り半分が海釣り用。「これから釣りを始めたい人も、中古なら揃えやすいですよ。多少傷があるかピカピカかが釣果に直結するわけではないので。それよりは釣行の回数、船で出られる回数が増えるほうが嬉しくないですか?」。また、新品では買えないレア物、掘り出し物が入ることもある。「月曜日と金曜日では商品が入れ替わっていることもよくあります。中古釣具は“一期一会”。出会いを求めてちょこちょこ足を運んで」。眺めるだけでもOKだ。
釣り好き、釣り具好き
全メーカーの買取・販売に対応できる山上さんの知識は、10年以上に及ぶ釣具店での勤務で〝釣具のプロ〟として養われた。「釣りが好き。そして、釣具が好きということ、また色々な方に釣りの楽しさをお伝えしたいという思いからこの仕事を始め、自分も楽しんできました」。当然ながら、釣り歴はもっと長い。「私が釣りを始めたのは、幼稚園の頃。祖父とメバル釣りに行ったらしいです。そこから夢中になったようで。以来毎年のように釣りに行き、小2の頃にはもう一人でバス(ブラックバス)を追っていたのを覚えています」。御幸出身で、神辺や駅家を中心に、やがて井原や世羅へも出かけ、エリアを広げたそうだ。
釣果だけが醍醐味ではない
魚釣りの面白さは、「達成する過程にある」という。「今が旬の釣れる魚を釣るための手順、とでも言うんでしょうか。何を釣るか決める、道具を選ぶ、セッティングする。釣りの楽しさは前日、またはそれを計画する段階から始まっているんです」。そして、現地へ行って「自分が考えた仕掛けで、思ったところに投げて、イメージ通りに釣れる。必然を積み重ねて釣れる嬉しさが醍醐味ですよ」と熱く語る。
糸と針などの消耗品、ペンチやハサミのほか、オススメのルアー、リール、ロッド、仕掛けなど新品も置いている。「魚と自分を結ぶ唯一のものですからね。中古でも十分使えるものもありますが、私のおすすめのものは、新品も置いています」。既に中古釣具店としてかなり広い面積を有し、今後2倍の100坪まで対応できるキャパがある。「それぞれ“釣りもの”が違う専門スタッフがいます。一度足を運んでみて、わからないことはなんでも聞いてください」と、釣り好きが集まる職場から呼びかけた。
INTERVIEWEE DATA
やまがみ釣具(やまがみつりぐ)
広島県福山市神辺町川南816-1
TEL:084-967-5015