Vol.19 下肢静脈瘤の 受診理由について

Q. 患者さんは、どんな理由で受診されるのですか?

A. 静脈瘤の代表的な受診理由を挙げてみます。

①情報不足で不安
「足の血管がボコボコふくらんでいるけど、このまま放置していいのか?」「血のかたまりが肺や頭に飛んで、肺梗塞(エコノミークラス症候群)や脳梗塞になるのではないか?」「打撲したら破裂して大出血するのでは?」「前医で勧められたきついストッキングや、血液をサラサラにする薬は何時まで続けたらいいのか?」と不安に思い来院。

②見た目が気になる
スカートがはけない、プールや温泉に行けない、伴侶や孫が気持ち悪がるなど、見た目が気になって来院。

③症状があり治療を希望
足がだるい、つる、むくむなどの症状があって来院。

④治らないので治療希望
皮膚炎、潰瘍、出血などの症状があり、長期間治療しているが良くならず、治したいため来院。

これらの受診理由のうち、情報不足が約半数になります。下肢静脈瘤の専門医による検査の後に、病気の状態や治療の必要性・治療方法に関して、詳しく説明すると、不安が解消されてお帰りになるようです。

①検査ののち、治療が必要なら、早期に適切な治療を。血栓が飛ぶことや大出血することは極めて稀です。弾性ストッキングは必ずしも履かなくて大丈夫です。
②ボコボコ膨れた静脈瘤(コブ)は、綺麗に治すことができます。
③だるい、つる、むくむなどの静脈瘤が原因になっている症状は、静脈瘤の治療をすることで改善します。
④静脈瘤が重症化して潰瘍や皮膚炎、出血などを認める場合には、各症状に対して専門的な治療をしなければ、一時的には良くなっても根治することはありません。静脈瘤専門医による治療が必須です。

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