INTERVIEWEE
株式会社 M&M
代表取締役 三島 英揮さん(58)
複数分野の連携でお客様にプラス
昨夏オープンした「ハウスドゥ アクロスプラザ神辺店」は、正面が大きなガラス張りの明るくオープンな店舗。土地の仲介をメインに、新築、建売、中古販売など不動産の分野で地域に寄り添っている。運営する㍿M&Mの母体は、1965年創業の三島建材。木材、建材、断熱材、内装材をはじめ、システムキッチン、バス、給湯器といった住宅設備機器、太陽光発電や家電まで幅広く取り扱う。施工こそ行わないが、60年にわたって地元の住宅関連事業を支え続けてきた会社だ。
ハウスドゥのFCとして、エンドユーザーと直接かかわる不動産業界に本格参入したかたちとなる。代表の三島さんは、「土地探しから中古リフォームの材料調達、住宅設備までをグループ会社で行うことで、お得な提案ができるのが強みです。シナジー効果ですね」と話す。複数分野を連携させることで、お客様にとっても1+1が2以上になる相乗効果を目指す姿勢だ。
広い視野で地域を見つめる
法政大学でドイツ哲学を専攻した三島さんは、1年間のドイツ留学中に見聞を広め、ベルリンの壁が崩壊するのも自らの肌で感じとった。「学んだことは、建設や商業といった即戦力になるものではありませんでしたし、10ヶ国を巡った遊学のような位置付けだったかもしれませんが、広い世界を見てきた経験は、間違いなく今に生きています」と振り返る。
社長就任後、世界最大の社会奉仕団体であるライオンズクラブに20年以上所属。54歳の若さで地区ガバナー(最高責任者)も務め、事業ばかりでなく地域貢献にも誠実に向き合っている。
永遠に学び続ける姿勢で
ハウスドゥ神辺(M&M)では、ペットと暮らす住まいづくりにも力を注ぐ。「いまやペットは家族の一員。お互いがいかに快適に生活できるかも求められます」。自らスタンダードプードル1匹とネコ3匹を飼い「ペットが滑りにくい床やキャットウォーク等の空間づくりが得意」という言葉にも説得力が宿る。
今後は人材育成をさらに進め、店長を任せて多店舗展開も視野に入れるという。「建材と不動産を両輪で回し始めたところで、今は辛抱のとき」と表現し、定休日の異なる三島建材とハウスドゥ、必ずどちらかにいるという“年中無休”の多忙さだが、「もう20年は先頭で走り続けたい」と意欲的だ。
座右の銘はガンジーの〈明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい〉。「社長だからといって経営や管理だけでいいとは思っていません。住宅業界として地域のお役に立てるよう私自身も学び続けます。家のことが気になったら相談できる会社にしていきます」と、地域と会社の未来を見据えている。
INTERVIEWEE DATA
株式会社 M&M
【ハウスドゥ アクロスプラザ神辺】福山市神辺町湯野376番地1-1
TEL:084-966-8311
 
      
