INTERVIEWEE
お弁当工房りんぐ
店長 谷森 奎斗 さん(29)
オープン時に約20種のお弁当が並ぶ
2月20日にオープンしたばかりの「お弁当工房りんぐ」は、毎日11時のオープン時に、定番と日替わりで約20種100個のお弁当を準備しており、待ち時間なしで選べると早くも評判。売れ行きにあわせて随時追加し、その場での注文もできる。
店長の谷森さんによると、唐揚げ系のお弁当は特に自信ありとのこと。「下味をしみこませるために秘密の工夫をして、半日から丸1日、オリジナルのタレに漬け込んだものを揚げます」。旨ダレ唐揚げ、チキン南蛮、ヤンニョムチキン…バリエーションにも富む。日替わりでは、かつ丼、唐揚げ親子丼、レバニラ定食等々があり、水曜日は特製カレーの日。「中だるみしやすい週の真ん中で、ランチでピリッと元気になってもらおうと特別価格で提供しています」。別売のサラダやおかずだけのメニューも充実させている。「お客様の声を取り入れて、色々な提案をしていきたい。なので、みんな何が欲しいんだろう?って日々考えています。ニーズ、味、満腹感、リーズナブル…とにかくお客様の満足につなげていきたいです」。
看護師からの転職
福山で生まれ育った谷森さんは異色の経歴の持ち主。「福山市民病院で生まれて、愛幼稚舎、坪生小、東朋中、大門高校、福山平成大学看護学科で学びました。昨年3月まで6年間、市民病院で看護師として勤務しました」。コロナ禍での閉塞感や、頼られる重責もあったようだが「転職は、看護師の仕事が嫌になったからではなく、新しい世界への挑戦を若いうちにと考えたからです」。
何をしよう?誰と?と思いを巡らせ、浮かんだのは大学時代に飲食店のバイトでお世話になった人の顔。今ではこの「りんぐ」を運営する(株)NSP LAVOの櫻井代表だった。一緒に太陽光発電や空調設備に関わり、訪問看護も始めた。さらに軸となる事業として乗り出したのが「りんぐ」になる。「学生時代に培ったノウハウがあり、現在、全力接客中です。お客様に元気を与えられるよう心がけていますが、今はむしろ、私がお客様からのありがとうに元気をいただいています」と謙虚に語る。
今日やれることは今日のうちに
毎朝7時には弁当を作り始められる状態にし、片付けが終わるのは21時頃。店に14時間以上いる計算だが「しんどいというより仕事が面白いんです。それに〝明日やろうはバカ野郎〟という言葉が好きで、明日の自分がこれをやっていたら、本来明日やるべきことはいつになるかと考えると、今日のうちにやる!と思うんです。限界はありますが」。
店が落ち着いたら全体の経営に回るかもしれないが、お客様のリアルな声をお弁当に活かし続けたいという。「ケイちゃん店長と呼んでください」。明るく話しやすい雰囲気はインスタの投稿からも伝わってくる。
INTERVIEWEE DATA
お弁当工房りんぐ
福山市西新涯町2丁目18−1
TEL:084-975-4295
インスタ/@obentokobo_ring