INTERVIEWEE
株式会社スマイルクリエート(かぶしきがいしゃすまいるくりえーと)
PR広報 上村 明日香 さん(23)
瀬戸内松きのこ、福山で栽培・販売
「松きのこ」は、椎茸の育種から生まれたキノコで、世羅きのこ園が発祥の地。松茸に似た見た目とシャキシャキの歯ごたえ、風味豊かな香りとほんのりとした甘みでファンを広げている。「この世羅発祥の松きのこを、福山でも作るようになったんですよ」と教えてくれたのは、上村さん。農作物栽培やアイスクリーム製造販売のスマイルクリエートで、PR広報を担当している。
同社は、世羅きのこ園から仕入れた菌床を、引野町のハウスで温度・湿度・衛生管理をしながら無農薬栽培し、年間を通して収穫しているそうだ。商品名は〝瀬戸内松きのこ〟。インターネットの他に、ハウス前の直売所や、競馬場跡地にできた農産物直売所FUKUYAMAふくふく市でもとれたてを販売している。さらに、上村さんは、土日祝に福山サービスエリア(下り)の試食・販売にも出向く。
プライベートとお気に入りの食べ方
尾道生まれ、福山育ちの上村さん。飲食業に興味を持って就職し、やがて「接客以外に作る方にも関わってみたい」と同社を面接。黙々と作る職場を想像して臨んだが「人見知りしない性格だからかも」。採用後、最初は多治米町のアイスクリーム専門店「LA・PLACE(ラ・プラス)」に配属された。長年「福山あいす」を全国に卸してきた実績を元に、女性パティシエによるアイデアがいかされていることでも有名なお店。ここでオープン間もないお店作りに関わった。
松きのこの部署に移ったのは、昨年1月から。上村さんおすすめの商品は天ぷらで、味を付けた特製の衣にからめて業務用フライヤーで揚げ、惣菜として販売。「なかなか家庭ではこの味が出せない」とすすめる。また、家で熱々の松きのこを食べたい人もいる。上村さんもその一人で、「その場合は素焼きがいいですよ。火を入れて、少しだけカボスをたらします。きのこの風味がわかりやすくて、ビールや焼酎が進むんです!」。休みの前夜、「仕事を頑張った自分へのご褒美」として飲む酒の肴に、瀬戸内松きのこの素焼きが最高なんだそう。
サービスエリアやウェブから全国へ
やりがいは、やはりお客様の反応。「リピーターの方や、まとめ買いされる方が多くて嬉しいです。試食販売が難しいこともある現状ですが、レシピをしっかり伝えて、美味しく食べてもらえるよう工夫もしています」。
特にサービスエリアは、特産品としての役割も強いと力を注ぐ。
さらに、ウェブ発信も上村さんの重要な役割。瀬戸内松きのこと、ラ・プラス両方のInstagramに〝うえちゃん〟で登場しており、「対面とヴァーチャルな世界を駆使し、松きのこもラ・プラスアイスも、全国の人に発信していくのが目標です」と取り組んでいる。
INTERVIEWEE DATA
株式会社スマイルクリエート(かぶしきがいしゃすまいるくりえーと)
広島県福山市引野町7649–11
TEL:084-946-5080