INTERVIEWEE No.722
たこ焼きTOビール だるま(たこやきとびーる だるま)
店長 河野 憲 さん
たこ焼きをBarスタイルで
3月18日、霞町の商店街に自身初の店「たこ焼き TO ビール だるま」を出しました。コンセプトは、〝たこ焼きBar〟。お昼から夜まで、キンキンに冷えたビール片手にアツアツのたこ焼きが楽しめます。
たこ焼きは、大阪の店で修行してきた本場の味。注文後、または受取時間に合わせて焼き始めるので、いつでも出来たてです。焼き上がりまで約15分。特注の鉄板たこ焼き器を使っていますので、焼き上がりのとろみが違いますよ。中も外も柔らかな〝とろん〟とした食感が自慢です。もちろん持ち帰りもあります。ランチやおやつにも気軽に寄ってくださいね。
たこ焼きは8種類ありますが、まずはソースのみのシンプルな『王道ソース』からがおすすめです。生地に大きめに切ったタコ、揚げ玉、紅ショウガ、ネギ、仕上げのオタフクソースに鰹節、青のり。盛り付けまでこだわっているので、写真にも収めてもらえると嬉しいです。
人と違うことがしたくて
安定した職業に就くことには興味がなく、自営業に挑戦するのが夢でした。昨夏、知人の仕事の手伝いで福山に来て、商店街にあり公園も近いこの物件に巡り会い、いよいよ自分の力で勝負する時が来たと思ったんです。
いくつかの候補を考えた末、敢えて飲食店を出すことを決断しました。人脈のない福山で繋がりを作りたかったですし、コロナを逆に利用してやろうと。店は、何かに特化すること、コロナ禍でも生き残れる業態にすることにし、すぐにオタフクソースの開業支援研修に参加し、営業ノウハウや技術を猛勉強しました。たこ焼き屋を選んだのは、ここで「お好み焼き・焼きそば・たこ焼きの中で、最も希望する人が少ない」と聞いたからです。テイクアウトや配達ができるのでコロナの影響を受けにくいですしね。研修後、大阪のたこ焼き店に修行に入らせてもらい、朝10時から夜10時まで、たこ焼き漬けの生活を送りました。
ご近所さんに支えられ
開店準備のさなか体調を崩し、開店を2度延期。休養期間中に、転んでも必ず起き上がる「だるま」を店名に決め、右手にたこ焼き、左手にビールを持って笑うだるまのロゴもデザインしました。店舗は、効率面やお客様の声から改良を加えていくスタンスです。テレビはお客様の一声で早速取り付けたもの。店内でカープ中継が楽しめるようになり、お客様の反応も上々です。
今、こうして店ができているのは、「この商店街だったから」だと思います。工事中の時から近所の方が、気さくに声をかけてくれて。それが街の人に受け入れてもらえたようで、すごく嬉しかったんです。商売の先輩でもあるご近所さんは、貴重なアドバイスもくださいます。いろいろな〝声〟に耳を傾け、多くの人に愛される店に育てていきたいと思っています。
■ PROFILE
1994年生。広島市出身。福山大学中退後、広島市でテニスコーチとして活躍。2020年2月、再び来福。広島での研修、大阪での修行を経て、2021年3月、「たこ焼きTOビール だるま」を開店、現在に至る
■ SHOP DATA
たこ焼きTOビール だるま(たこやきとびーる だるま)
広島県福山市霞町1-5-1 ローズコート霞104号
TEL:084-999-6577