【異業種リレーの「わ」No.761 】運命的な尾道焼きとの出会い

INTERVIEW No.761
◯知食堂(まるちしょくどう)
オーナー 細川 知美さん(38)

尾道焼きとの出会い

 ずっと自分のお店を持ちたいと思っていました。カフェや居酒屋などで働きながら自分がお店を持った時のイメージをしていました。でもなかなか「これだ」と思えるものには出会えないでいました。30歳の時、尾道の「くちはっちょう」さんの尾道焼きのお好み焼きに出会い、「これだ」と思いました。すぐに弟子入りして2年半修行した後、5年前にこのお店をオープンしました。ほぼ暖簾分けのような形です。店名の「◯知(マルチ)食堂」も師匠が名付けてくれました。◯に私の名前の一文字で色んなものを知るという知。合わせて「マルチ」という読みにはマルチにお客様を喜ばせるようにという意味も含まれています。〜屋などではなく「食堂」なのは、お好み焼きだけでなく、色んなメニューに挑戦するように、という師匠の思いからです。

尾道焼きの特徴とは

 一般的に尾道焼きの特徴といえば「砂ずり」と「イカ天」を入れることだと思われがちですが、一番の特徴はお好み焼きを潰さない「焼き方」です。広島焼きや府中焼きなどはキャベツを上から潰して水分を飛ばしながら焼くのですが、尾道焼きはキャベツを蒸らして焼きます。キャベツの甘みや食感が残り、ヘルシーでふっくらしたお好み焼きになります。欠点は一枚焼くのに時間がかかってしまうこと。私は一枚におよそ20分かかります。でも、まだ食べたことのない方には待ったぶんだけの感動があると思いますよ。

女子には女子焼きが人気

 お店のソースはオリジナルのものを使っています。カープソースをベースにウスターソースもブレンドした、少し辛めでさらさらしたソースです。また、焼く油にラードは使いません。代わりに背脂の豚脂を使って焼きます。背脂を使うと甘みがラードより出ます。背脂でじっくり焼くことで食材本来の味が損なわれず、甘くてヘルシーなお好み焼きになります。
 人気は男性が「尾道焼き」で、女性が「女子焼き」です。「女子焼き」は女子に人気の具材、チーズとお餅とエビが入ります。麺はハーフサイズですが、結構食べ応えがありますよ。「これを食べたらもう他に戻れない!」という常連さんもたくさんいらっしゃいます。

これからの目標

 これからの目標は、いろいろ「マルチ」に楽しめるお店を作ること。そのために、従業員をもっと増やして、今よりもっと大きい店舗を借りたいです。そして朝も昼も夜もお客様が喜んでいただけるお店ができればなと思います。パンケーキやデザートが出せるカフェもやりたいし、カラオケもやりたいし、カレーのお店もしたいし…と、夢は尽きませんね。そのためにも、このお店に一人でも多くのファンができように毎日頑張っていきます。

■ PROFILE
1984年生。福山市出身。高校卒業後、大阪の大学に進学、19歳で結婚。2児を育てながら海の家、カフェなどで勤務した後、東尾道の名店「くちはっちょう」に弟子入り。2年半の修行を終え、5年前現在の場所に「〇知食堂」をオープン。

■ SHOP DATA
〇知食堂(まるちしょくどう)
福山市多治米町2-14-9
TEL:084-999-1855

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