公民館長さん、学区のお宝を2つ教えてください!【竹尋公民館】

INTERVIEWEE
竹尋公民館/吉岡 一館長

1つ目のお宝は、童謡詩人「葛原しげる」です。

「夕日」「とんび」「村祭り」などの童謡を作詞した詩人、葛原しげる (1886-1961)は、“夕日の里”こと学区内のちょうど真ん中辺りにある八尋地域で生まれました。手掛けた童謡は4000余編、校歌だけでも竹尋小学校を 含め450以上、市・町歌、社歌、団歌も多いです。
しげるの祖父・勾当(こうとう)もまた、盲目の箏曲家として名の知られた文化人で、勾当が設計し、弘化2年(1845年)に建築されたしげるの生家は、文化遺産「葛原邸」として残っています。

ここは学区民にとっては文化発信の貴重な拠点。2005年に有志を中心に発足 した「葛原文化保存会」が主催して、毎年しげるの誕生日である6月には「生誕祭」を、9月は「月見の会」を、12月はしげるの命日にちなんで「くずはら祭」を盛大に開催しています。また、教育者として“ニコピン先生”の相性で親しまれたしげるを偲び、小学校ではニコピン祭が開かれています。

▲葛原しげるの写真が飾られた葛原邸で開催される「月見の会」の恒例のお茶席の様子です。

今年は9月13日に、中秋の名月を愛でる月見の会が葛原邸で開かれ、恒例のお茶席や生家脇の竹林で行われる日本舞踊や能などのステージを市内外から来られた方々が楽しまれました。雲の多い夜ではりありましたが、時折顔を覗かせる満月を鑑賞することもできました。

▲葛原しげるの写真が飾られた葛原邸で開催

葛原文化保存会は、神辺町が福山市に合併するのを機に重政義宣会長を中心に結成されました。地元の文化を残すため、葛原邸を整備し、竹林を切り開いて多くの人がステージを楽しめるスペースも作りました。私たちは、こうした地道な活動を通して、学区外にも葛原しげるの偉業を語り伝えていきたい思っています。

2つ目のお宝は、志料に記された灯り「タケダボタル」です。

竹田村畔渓橋路 蛍火群飛夜不昏

これは、我が神辺町出身のもう一人の偉人、江戸時代の漢詩人・菅茶山 (1748-1827)が書いた漢詩「竹田夜帰」の一部で、福山藩の地誌 「福山志 料」に記されています。竹田村を夜歩いていたら、ホタルが暗い道を明るく照らした。そんな光景が歌われています。
このホタルがタケダボタル。学区内の下竹田地区の狭間川流域に生息するゲンジボタルです。体長2cmを超える大ぶりなホタルで、昭和33年(1958年)には発生地とともに、県の天然記念物に指定されています。

▲保護活動を紹介するパネル展(竹尋公民館にて)

一時は消えかけていたのを有志でつくる「竹田ボタルを守る会」が、川の清掃やエサとなるカワニナの放流、カワニナが好むクレソンの植苗などの保護活動を続け、少しずつ増やしてきました。ですが、ようやく数100匹にまで育った2017年の夏、西日本豪雨により、生息地は壊滅的な被害を受けてしまいました。それでも守る会のメンバーは「ここで踏ん張らなければ絶滅してしまう」と諦めず、現在70~80代の8人ほどで小さな灯りを増やす活動を熱心に続けてい ます。

メンバーの活動は竹尋小学校児童の地域学習や環境学習に生かされるととも に、子どもたちの心を育む情操教育にもなっています。地域の未来を明るく照 らすために、絶やすわけにはいきません。

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