【有限会社シンライフ/畦﨑 さいか】ー 介護と育児の共通点を感じながらー その日、その瞬間に向き合う

INTERVIEWEE
有限会社シンライフ(ゆうげんがいしゃしんらいふ)
取締役総務課長 畦﨑 さいか さん(35)

介護業界を志した動機と経緯

 畦﨑さんの旧姓は森山。結婚して姓が変わったが、母は平成17年にスタートしたグループホーム・スマイルなど3施設を運営するシンライフの代表。姉はスマイル千田の施設長。とはいえ、畦﨑さんの業界デビューは、二人とは〝違うルート〟だったそうだ。「19歳で結婚して、子どもを3歳児保育であずけるまで専業主婦でした。働かなきゃと思った時、既にスマイルの最初の施設がオープンしていました。でも敢えて他の介護施設に就職し、土曜は学校に通ってヘルパーの資格をとりました」。親子関係に甘えず、経験を積んだ。介護職を考えた動機も、子ども時代にまでさかのぼる。「曽祖母と祖母と4世代で暮らし、一緒に出かけたり相談にのったりしてくれていて、やがて家で介護しました。私にとって介護はずっと身近なものでした」。

介護と育児に共通する思い

 3人の子育てを優先して一時仕事を離れ、ちょうど3年ほど前に現場復帰。今度は、グループホーム・スマイルで母と姉に〝合流〟した。「やっぱりこの仕事が好き!と思いました。家で感情的になっても、利用者さんと接して切り替えられる、疲れたら家で癒されるので、仕事っていいな、家っていいなを繰り返すのが、ルーティーンです」。
 そんな畦﨑さんにとって利用者さんとの関係は、一緒に生活するイメージで、「できることは手を出し過ぎず、難しい部分をサポートします。実は育児と似ていると感じています」。その共通点は?と尋ねると「手を離れていく最終地点は、もちろん違いますが」とひと呼吸おいてから「今何に困っているか、何が楽しいか、何をしてあげたらできることが増えるか、その人のペースやいいところを見ながら、その日その瞬間に向き合うところ。その役割は、とても近いものがあるのかなと」。その人をしっかり見て向き合いながら察する、自然な姿勢が伺える。

母娘3代で思いを共有

 現在は総務として、利用者さんと現場を支える。「スタッフが少しでも楽しく、やりがいを持って働けるように、事務や管理をしっかりしていくのが第一になりました。でも、利用者さんへの声かけは気付いた時いつでもできますし、時にはレクに顔をだします」と現場を大切にする。最近は求人情報の参考にと、職員の1日を撮影したユーチューブ動画作成にも関わる。「私たちの職場がお互いを尊敬しあっていることや、利用者さんに敬意と報恩の心で接する姿勢が伝わったらと思います」。40〜50代の未経験者も多数スタートし、力をつけていくそうだ。
 現在中3になった長女が介護の仕事を目指していると喜ぶ。「仕事としての介護が身近な環境で育ち、私の好き!という気持ちが伝わったのでしょうか」。親子3代と姉とで、思いを共有できる日が来るかもと楽しみにしている。

INTERVIEWEE DATA
有限会社シンライフ(かぶしきがいしゃしんらいふ)
広島県福山市千田町3-52-14
TEL:084-961-1126

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