【異業種リレーの「わ」No.735 】「すべての人にリハビリを」

INTERVIEWEE No.735
Last stand(ラストスタンド)
代表 船山 留衣 さん

理学療法士常駐サロン

今年5月、西桜町のシェアオフィスの一室に、リハビリサロン「Last stand」を開業しました。体の痛みや動かしにくいなどの問題を解決する、最後の砦(=Last stand)になれるようにと名付けました。
開業のきっかけは、理学療法士になって4年目の2014年頃、脳梗塞や脳卒中で体にまひが残っている人などが、理学療法士や言語聴覚士らが行うリハビリを自費で受けられる店舗が東京に誕生していると知ったこと。病院や福祉施設で行うリハビリには期間の制限があるため、リハビリを頑張りたい患者さんに応えてあげられないこともあり、開業はそれを打開する、いいアイデアだと共感し、将来の開業に備えて本を読んで知識を蓄えたり、事業計画を考えたりし始めました。

理学療法士を選んだ訳

祖父母が病気で亡くなった中学生時代から、家族が病気になった時に助けてあげられる仕事に就きたいと考えていました。受験直前まで、新薬の開発に携われたらと薬学部を目指していましたが、映画『海猿』を観て直接人を助ける仕事への憧れや、けがや病気で体が動きにくくなった人の回復を手助けする理学療法士という職業への興味が捨て切れず、最終的には、集中して学べる専門学校のほうが自分に合っていると判断し、理学療法士になることを決めました。

リハビリを若い人にも

専門学校で4年学び、国家資格を取得。新卒で、市内のクリニックに就職しました。その後、回復期の病院へ転職しましたが、出向で勤務した介護老人保健施設のキャリアが長く、通算して約7年働きました。
介護老人保健施設とは、退院後、自宅で生活することがまだ難しい高齢者が在宅復帰をめざす場所です。ここでリハビリに携わるうち、60〜90代の方もリハビリの結果、家で暮らせるようになる姿に接し、何歳からでも身体の機能を向上することができると実感。
これは、「もっと早めの、ボディーメンテナンスを」というサロンのコンセプトに通じる気付きで、若い人も腰痛や肩こりなどの痛みや不調を放置せずメンテナンスすることで、歳を取っても元気な体でいられるのではないか、という現在の考えに至る源です。その上で私の課題は、時間や費用、休めば回復する(と思う)などの理由から、メンテナンスが後回しになりがちな若い人へどう発信するか。今は、まずは体の状態を詳しく伝えようと施術終了から数日中に、施術前後、将来に分けてまとめた「メンテナンスペーパー」をお一人ずつに作成してお渡したり、自宅でできるメンテナンス法などの動画配信を計画したりしています。
骨格の位置を整えて痛みを取り、予防のために足りない筋力を付ける、一連の理学療法士による施術を、あらゆる世代の方に選択肢の一つとして選んでいただけるよう、頑張ります。

■ PROFILE
1988年生。府中市出身。高校卒業後、医療系の専門学校に進み、理学療法士の国家資格を取得。卒業後、病院や介護老人保健施設に勤務。2021年5月、完全予約制のリハビリサロン「Last stand」

■ SHOP DATA
Last stand (らすとすたんど)
広島県福山市西桜町1丁目1-6-301
URL:https://last-stand.net

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