INTERVIEWEE
健康支援フィットネス Stellabo(ステラボ)
所長 村重 星舟 さん(30)
脳卒中認定理学療法士への道
通所介護施設「リハビリテーション颯」を運営する株式会社サインポスト(手城町)の新たな取り組みとして、今年2月に誕生したのが、「健康支援フィットネス ステラボ」。村重さんは、脳卒中認定理学療法士として複数の病院に勤務した後、サインポストに健康増進事業統括責任者として迎えられ、ステラボ所長に就任した。
村重さんが、この仕事を志したのは高校生のとき。脳梗塞になった祖母を治したいと思ったのと、自身もまた、野球で肩を痛めて手術するなど、選手を諦めてマネージャーになった経験があったから。「当時は悔しかったのですが、今思えば、頑張る人を支えるポジションが、将来の職業につながっていたのかもしれませんね」。今になって気持ちに折り合いがつけられたとも語る。
機能回復は元の状態になること
卒業後は、故郷山口を離れ、大阪の森之宮病院を強く志願して勤務した。脳卒中をはじめとするリハビリで有名なこの病院は、政治家、芸能人、スポーツ選手からも多く選ばれてきた。「一時的に体が不自由になった方が、リハビリによって日常生活が送れるようになれば良しとするのではなく、機能回復というからには、元と同じになるというのが当たり前の目標でした」。
子どもが生まれて妻の故郷、福山の病院へ。「以前取り組んだ、その人が希望する、本来の状態まで導くリハビリを提供したいとの思いを募らせていました。また、フレイル(虚弱)や長期の通院、要介護を防ぎ、自分らしい生活をサポートしていきたくて」。サインポストの代表に夢を語って転職し、思いを同じくしてスタートしたのがステラボの事業になる。
ステラはラテン語に由来する、星という意味。ラボは研究室。「星は私の名前の一部でもあり、ここが皆様のやりたいことを追求でき、希望が湧く場所になれたらと名付けました」。
脳卒中後だけでなく、健康増進に
ステラボは、介護認定の有無や年齢に関わらず、体力や筋力アップ、機能回復を目的とする人なら誰でも通える施設で、問診、体組成計、運動測定を通して村重さんが作成した個別のプラグラムに基づいたトレーニングを行なっていく。基本は自重を活かし、時に簡単な器具を使う内容で、必要に応じてトレーニングマシンを併用する。「専門性を活かしながら変わるキッカケをサポートして、元気に自分らしく、人生を全うするお手伝いをしていきます」。
水曜日は、会員以外も広く対象に、無料で健康増進体操も開催し、不定期でイベントも企画。「雰囲気を体感してみてください。来たら何だかワクワクできる地域のコミュニティも目指しています」。心も健康にしてくれそうだ。
INTERVIEWEE DATA
健康支援フィットネス Stellabo(ステラボ)
福山市新涯町3丁目10-21
TEL:090-6414-8061