【異業種リレーの「わ」No.742 】親子の絆が深まる場所を

INTERVIEWEE No.742
くつろぎ カフェ&雑貨 ひまわり
オーナー 中山 紗耶香 さん(36)

お母さんが癒されるカフェ

 私生活での楽しみは、小2の長女と一緒に、小6の長男のサッカーの練習や遠征に付き添うこと。チームの父母会では会長を務めるほど、私もサッカーに熱中しています。
 そんな生活を送るなか、カフェ「ひまわり」を昨年5月にオープンしました。育児を頑張るお母さんの憩いの場を作りたいと、一念発起し開いた店です。ランチやティータイムが利用できますが、うちの魅力は、何といってもこの空間です。一軒家を活用した店舗で、客席は12帖の和室。和室と続き間の8帖の洋室には、クローゼットをDIYで改装したキッズスペースを備えています。私の手が空いている時は、子ども達を見守ることもありますよ。運営は私1人のため、完全予約制の営業です。

自身の育児経験が道標に

 誰かの為に動く事がしたかったのでホームへルパーの資格を取得して介護施設に勤めたり、料理が好きだったので飲食店で働いたりしてきました。
 仕事をしながら、2人の子の出産も経験。悪阻の症状が重く妊娠中から辛かったのですが、2人目の時は特に、家事に仕事、ワンオペ育児が加わって、心身ともに疲れ果てていました。子どもと一緒だと外で落ち着いて食事できる場所も無いので、結局家に居ることを選んでしまい、気持ちも落ち込みがちでした。
 1人目の時に抱いた、他のお母さんとのおしゃべりや、子どもの見守りから解放され食事を楽しめる環境があったら助かったのにという思いが、2人目の時には、他のお母さんに私のような思いをさせたらダメだ、楽しんで育児をさせてあげたい、という使命感に変わっていました。数年後、その思いが募りに募って、周囲にカフェの構想を語り始めると、不思議と以降はトントン拍子。無償の起業支援を受けられたり、周りの人のお力添えをいただいたりしながら、開業に漕ぎ付けることができました。

親子のコミュニティとして

 お弁当販売から始め、今では、出張エステやヨガなど教室の場として利用が増えました。レッスン後にランチやスイーツが付き、とても喜ばれています。雑貨は、私が仕入れたものもありますが、ハンドメイド作家さんの割合が圧倒的。この店を作って一番の驚きが、講師の先生や作家さんとのご縁ができたことですね。さらに、店頭では、これも私の念願だった駄菓子の販売も行っています。
 また、5年前から仲間と東町で行っている子ども食堂を、ひまわりで行うことも目標です。現在ひまわりでの活動は、コロナ禍で食品配布に止めているので、早くみんなで会食できる日を待ちわびています。必要な人に届くまで、支援の根を絶やさないように続けていきます。起業前より多忙になりましたが、心は充実感と楽しさで満ち溢れている今日この頃です。

■ PROFILE
1985年生。島根県松江市出身。2007年、結婚を機に福山市へ移住。介護施設、飲食店等での勤務経験を活かし、2020年5月、「くつろぎ カフェ&雑貨 ひまわり」をオープン。

■ SHOP DATA
くつろぎ カフェ&雑貨 ひまわり
広島県福山市駅家町倉光309-7
TEL:084-919-0590

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