【異業種リレーの「わ」No.750 】食を入口に芸術・文化を発信

INTERVIEW No.750
株式会社dyマーケティング 代表取締役
ベジッポ食堂 オーナー 余 裕華 さん(37)

3月で食堂開店3周年

 3月1日「ベジッポ食堂」は開店3周年を迎えます。ここは、ランチにカフェ、予約制でディナーが楽しめる飲食店です。「健康って楽しい」がコンセプトで、メニューは家で作る食事のように、安心して毎日食べられることにこだわっています。一番のおすすめは自家製ハンバーグ。迷ったら日替わりもいいですよ。
 食堂と同じ1階には敢えて仕切りを設けずに「ヒカリノgallery」と自家製ドライフルーツやハーブティーの物販コーナー、2階はシェアサロンと通信販売本部も兼ねる事務所を併設。ギャラリーは、私からオファーした作家の作品を毎月入れ替え展示していて、鑑賞のみも歓迎です。
 その他、年間テーマに沿って講師を招きセミナーやワークショップを楽しむ「お茶会」、外部スタジオでの料理教室も主宰しています。

私にできることを考えて

 事業の柱でもある料理は、短大卒業を前に私にできることは何かを考え、料理が得意と気が付いたことがきっかけ。栄養士資格が取れる最短コースとして専門学校で2年学ぶことを選び、22歳で栄養士として母校に戻り働きました。
 その後、東京、福山で家業を手伝い、帰郷後は知人の紹介で八百屋で販売アルバイトを経験。この時、流通をはじめ味や栄養そのままの調理法等、こだわり野菜の取り扱いを得意とする社長の下で、野菜のリアルな知識を吸収しました。
 28歳の時、一時ガジェットの通信販売事業を立ち上げたのですが、半年で撤退。改めて自分のできることを検証し、「栄養士×野菜」というキーワードを武器に、まずはカット野菜とコールドプレスジューサーのインターネット販売を展開していくことにしました。

福山で生きると決めて

 通信販売という特性から地元との繋がりをさほど重視していなかったのですが、損得のみで関係を考えるのは良くないと考え直し、積極的に交流会に参加して1年で900名と名刺交換したんです。結果、知名度の上昇に仕事の依頼の増加にと、福山に意識を向けたことのプラス面は想像以上。新たな気付きを得たことで内面も成長できたと思います。
 一方、繋がった方と共に活動していると「何をしている人なの?」と尋ねられる事が増えました。料理人、講師、アートの人。実際は、そのどれもが私なのですが、建物を建てれば私を分かりやすく伝えられるかもと、一からつくり上げたのが「ベジッポ食堂」です。食を入口に、ギャラリーで芸術に、店で良い製品に、教室で文化にと、お客様の潜在意識を刺激して、来て良かったと思ってもらえることが喜びです。そして更なる雇用の創出等、地域活性化に一役買える存在になりたいとも思っています。福山に暮らす人に笑顔と幸せを、そして彼らに長く愛される店にしていきます。

■ PROFILE
1984年生。福山市出身。短大卒業後、専門学校に入学し、栄養士の資格を取得。28歳で「株式会社dyマーケティング」設立、通信販売、料理教室、イベント主宰、コンサルタント業を展開。2019年、「ベジッポ食堂」オープン

■ SHOP DATA
ベジッポ食堂
福山市引野町5-44-45
TEL:084-983-0290

関連記事