【異業種リレーの「わ」No.790】みんなで子どもを育てる社会を目指して

INTERVIEW No.790
NPO法人 mamanohibiママノヒビ
ラジオDJ・育児セラピスト 井口 絵海さん(45)

ラジオDJ、育児セラピストとして活躍

小さい頃からラジオが大好きで、DJになるのが夢でした。高校卒業後、引っ越した大阪でラジオDJを含むマイク仕事を目指しました。19歳の時に初めてラジオの仕事をいただいて、2000年にはFM大阪でDJデビューしました。
ゴールデンの番組を始めた頃から、「リスナーさんにとってラジオは日常の一部なのに、基盤の整った生活をしていない私の声は届くのだろうか?」と考えるようになりました。次第にラジオの向こうのリスナーさんが見えなくなって、上手く喋れなくなりました。
2004年に担当していた番組を一旦自分から辞めて、沖縄に移住しました。その年に結婚し、妊娠。けれどもその子どもは流産でした。お医者さまから1年経過をみて、悪い場合は子宮を摘出しなければならないと言われました。急に景色が真っ暗になって、人に会いたくなくなり、家に引きこもっていました。1年後に無事、妊娠できたのですが、あの時の真っ暗だった景色は、今の活動にも結果的に繋がっています。
2007年に福山に戻り、子育て中心の生活を送っていた2010年、福山市で2件の虐待死事件が起こりました。事件についてラジオやテレビや世間の声は「母親が悪い」という言葉に溢れていました。私は自分にも責任があるし、地域すべての人に責任がある問題だと思いました。その年にママ友を募って任意団体「ママの日々」を設立。ママたちが集まり、おしゃべり会を始め、それから企業やお店の協賛を募りイベントの手伝いをするなど、次第に活動の幅を広げていきました。おしゃべり会はママ日々ミーティングという名前で13年間、欠かさずに開催しています。2016年には古民家を改修した子育て支援施設ママヒビハウスをオープン。おしゃべり会の他、イベントやママや子どもが学べる会も開催しています。
ママの日々の活動に賛同してくれる方も増えた2017年には、久々にラジオDJのオファーが神戸からありました。受けるかどうか悩みましたが、活動を伝える場にもなるし、子育てをしながら働く女性のモデルケースにもなると考えて、2020年まで番組を続けました。2022年の4月からは広島FMでママヒビラジオという番組を担当し作っています。ママの日々に集まったリアルな声や情報をそのままお届けしています。

1ミリのゆとりと1ミリのやさしさを

ママの日々では「1ミリのゆとりと1ミリのやさしさを」をモットーにしています。ママの日々で感じた優しさを、利用者の方が日常で出会う方々に、1ミリでもゆとりの目を持って周囲に贈ってもらえたら虐待などの悲しいニュースが減るのではないかと思い、活動しています。これからも、子どもをみんなで守る社会が1日でも早く実現するよう努力していきます。共感いただける方はどなたでもご参加ください。

■ PROFILE
1977年生。福山市出身。ママたちのおしゃべり会「ママ日々ミーティング」の開催や子育て支援施設「ママヒビハウス」を運営。
毎週土曜AM9:00からHFMでOA中の「ママヒビラジオ」など、ラジオDJ、ナレーターとしても活躍中。

■ SHOP DATA
NPO法人 mamanohibi(ママノヒビ)
https://www.mamanohibi.com
インスタ:@mamanohibi

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