【東珈琲店/榊原 道子】ー 古民家を改装、専門店オープンー アジアの極上珈琲豆をご自宅で

INTERVIEWEE
東珈琲店(あずま こーひーてん)
店長 榊原 道子 さん(47)

アジアの珈琲豆生産者を応援

 昨年10月にオープンした、アジアの珈琲豆の専門店・東珈琲店は、岡山に自家焙煎の4店舗を構えるカフェ・ONSAYA COFFEEの直営。福山出身のオーナー東宏明さんがアジア各国を巡ってコーヒーの魅力に触れ、現場に機械を提供するなど応援しており、「生産者、消費者、関係者をつなぎ、アジアの人々の暮らしや幸せを向上させたい」と願い、店を立ち上げた。アジア産だけ、しかも全体の5%程度と言われる厳選されたスペシャルティだけを取り扱う。
 店長の榊原さんは、その東さんの実姉。古民家を改装した城見町の店舗はふたりの実家になり、「高校卒業までここで過ごしました。店舗として改装した部分は、ちょうど看板屋をしていた祖父の作業場だった所。板の上を自転車で通って叱られたのを覚えています」。回想しながら、天井に残されたかつての配線部品や数十年ものの傷が刻まれた柱を愛おしそうに見渡した。

どの国の豆を味わいますか?

 現在取り扱っている珈琲豆は、8ヶ国8種。岡山で熟練の職人が焙煎し、すぐに運搬して新鮮な状態で販売している。「おすすめですか? ビターチョコを思わせるベトナムの豆が一番人気です。ブランデーやレーズンを感じさせる中国雲南の豆も珍しいので、一度は味わっていただきたいですね」。タイ、ラオス、パプアニューギニア、ミャンマー、東ティモールといずれも個性が際立っているため、試飲用を淹れて準備しており、飲み比べてから購入できる。「ぜひ全種類をお試しいただき、味の違いを感じて、お気に入りを選んでください。ご自宅で楽しめる美味しい淹れ方もお伝えしますね」。レシピやハンドドリップ用品も揃えている。
 また、この店にはカフェは設けられていないが、お客様の声を受けて、先月からホットコーヒーのテイクアウトがスタートした。岡山の店と同じフレンチプレスで淹れてくれる。「コーヒーと言うとドリップが多いですよね。私も紅茶で使うイメージでしたが、豆を紙で濾さないので、旨味や持ち味を全部味わえます」。

街に馴染んでいきたい

 榊原さんがこの事業に関わり始めたのは6年ほど前。保育士や経理の仕事を経て、学校給食の調理に関わりながら、事務方として加わった。「この店の話があったときは驚きました。それまで接客経験もなかったので不安もありましたが、実際スタートしてみると楽しいです。お店を通じてお客様や業者さん、色んな繋がりができました」。
 日々のSNS発信も榊原さんから。「まだまだ色々と勉強中ですが、これから地域に長く愛され、街に馴染んでいくお店にしていきたいと思っています」。家に戻れば中学・高校・大学生の母。「店が休みの日は子どもたちと過ごしながら、必ずコーヒーを飲んでいます」。

INTERVIEWEE DATA
東珈琲店(あずま こーひーてん)
福山市城見町2-5-17
TEL:084-959-5091

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