Vol.31 足の“むくみ”について

Q. 「むくみ」について教えてください。

A. 「むくみ」とは、皮膚や皮下組織のあいだの水分が異常に増えた状態で、目で見て「腫れている」状態(=浮腫)を言います。

「視診」
浮腫は、軽い症状でも表在静脈を見ることにより確認できます。すなわち、浮腫が生じると皮下の部分が厚くなり、静脈が見えにくくなります。皮下脂肪の少ない部分で、より判定し易くなります。

「触診」
触診ではつまみにくいことと、圧迫痕の有無(指で圧迫すると痕が残る状態)が有用な情報となります。通常は、皮膚を容易につまみ上げることができますが、浮腫が生じると皮下に液体が貯留するため、つまみ上げにくくなります。
皮下脂肪の豊富な部位ではわかりにくいことがありますが、下肢では足背部でつまむと判りやすいです。

Q. 浮腫を生じる病態は?

A. 浮腫を生じる病態としては、まず「全身の病気」と「局所の病気」を区別します。
 「全身性疾患」としては、心疾患(心不全)、肝疾患(肝不全)、腎疾患(腎不全、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎など)、内分泌疾患(甲状腺機能低下症など)、薬剤性(血圧や糖尿病の薬、ホルモン薬、中枢性神経作用薬、抗がん薬、漢方薬など)、廃用性(長期間の安静など)等を考慮します。
 「局所性疾患」としては、静脈性浮腫(下肢静脈瘤や深部静脈血栓症)、アレルギー性浮腫、リンパ浮腫(リンパの流れの障害、形成不全、リンパ節廓清、感染、外傷など)によるものが主です。

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