◆良い供養・良い生き方
今年も去年に引き続き、命にかかわる猛暑を経験しました。ここ備後は、雨が少なく日照りに困って、各所にため池を作りました。このように、私達は、この地域で暮らし、生まれて死ぬまでの人生で、数多く楽しい事だけでなく、苦しい事を経験します。家族が出来れば、家族に関心を向け、健やかに育つことを念じます。高齢になれば、心身の不調を感じます。人は、古来より生涯を終えるまで、楽しさと生きる大変さを感じながら生きているのです。人生の先輩が人生を終えた時、その苦労をねぎらい、敬意をもって長く記憶にとどめることは、人として大切なことだと思います。上品な祀り方は、人のあるべき姿です。
また、若い世代・これから生まれる将来の世代も、同様に生きる苦労を体験します。若者を何とか支えたい、の思いは古来年長者に共通するものでしょう。亡くなった方を、上品な場所に祀り、礼を正してお参りすると、生きている世代に、ある種安心感を与えることとなると思います。その思いを形にすべく、供養の場「みろく墓地」を維持管理しています。立地条件は、日当たりが良く、景色が良く、地盤が強固で地震に強く、水害の被害にあわない、理想を追求しました。また、それぞれの家のご先祖が喜ぶ、当家が余慶を得て栄える祀り方を、当家と共に考えていきたいと思っています。お陰で、時々に「ありがたい」の言葉を頂いています。
家庭に年寄りが同居し、仏壇があるところでは、子どもが長い世代感覚を自然に身に付け、高齢者にやさしい言葉をかけ、社会に出ると、年長者・上司との付き合いが始まりますが、社会に適応する心掛けもできるとされています。先祖祀りを大切にすると、有形無形のご利益があります。
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むらかみ先生の『ひなたぼっこコラム』
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<彼岸>
彼岸は、ご先祖様と心の通いやすい日です。「悟りの彼岸へ」と言われ、仏の世界を感じ直す時です。周囲を見回して、何故か、彼岸の日の前後に生を受けると、良い運を頂いているように感じます。見えない世界が、私たちを見守っていくれているのだ、と感じます。