【元町フルーツ神辺店/藤原 蒼】ー 移転した元町フルーツも応援 ー 選手と仕事と新たな夢と

INTERVIEWEE
元町フルーツ神辺店
スタッフ 藤原 蒼 さん(22)

飛込選手として活躍

 インターネットで藤原蒼と検索すると、飛込競技での数々の活躍が飛び込んでくる。藤原さんは倉敷市の出身で、小学2年の夏に体験に参加したことがきっかけで競技を始めた。全国中学3位、インターハイ3位など、岡山を代表する選手に成長。いわゆるスカウトで福山平成大学健康スポーツ科学科へ籍を置いてからは、インカレ個人優勝で、同大学の団体総合優勝にも大きく貢献した。岡山県代表として出場した国体では3m飛板飛込6位、高飛込4位。昨秋の日本選手権でも3m飛板飛込4位と、結果で期待に応えてきた。
 その藤原さんが、選手としてトレーニングや大会の合間に頑張って来たのが、元町フルーツでの仕事。福山を中心に西日本各地で販売され、SNSでも話題になっている華やかなフルーツサンドの製造スタッフとして働き始めて、ちょうど丸1年になる。「女性が多く、楽しい職場です。遠征のときには、続けてお休みをもらうなど、応援してもらいました」。系列店の、かき小屋福山港店の繁忙期は応援に入り、フットワークも軽く励んできた。

フルーツサンド専門、神辺に移転

 その元町フルーツは今月19日、元町の福山天満屋からフレスポ神辺モールの啓文社コア1階へ、テイクアウト専門店として移転したばかり。藤原さんたち製造スタッフは、奥の厨房で作り、店頭では、ホイップクリームに包まれたイチゴやみかん、キウイ、メロンなどのフルーツが、鮮やかな断面でポップな模様を描きながら並ぶ。
 なかでも、藤原さんの好きなのは〈パイン〉だそう。断面の3分の2以上が黄色、に見えるくらい、ぎっしり使われている。「ハニーグローという品種で、めっちゃ甘くて香りがいいんです」。他にも、〈いちごのフルーツサンド〉や、ケーキのように側面もデコレーションされた〈フルーツもりだくサンド〉など、「どれも美味しくて映えるので、ぜひ来て選んでくださいね」とすすめる。さらに新商品の〈キューブサンド〉は、正方形の小ぶりなフルーツサンドが3〜4種類楽しめるというのもの。「色んな種類をあれこれ食べてみたい人におすすめです」。それぞれのフルーツサンドの特徴を楽しそうに説明する。

働きながら自分の道を

 この3月で卒業という節目にあたり、今後については「こつこつ働きながら現役選手を続けます。そして消防士になる勉強もしていきます」と語る。実は、大学に入った年に西日本豪雨災害に遭い、住んでいた福山市内の家が浸水して、消防士に救助してもらったのだという。慣れ親しんだ水のことでまさか助けてもらう側になり、感謝の思いも人一倍募ったそうだ。「職場でも、この新しい夢を応援してもらっています」。周りの後押しを実感し、仕事に励んでいる。

INTERVIEWEE DATA
元町フルーツ神辺店
福山市神辺町川北1533
フレスポ神辺モール啓文社コア神辺店1階
TEL:070-9000-9596

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