INTERVIEWEE
relaxation salon kotta(りらくぜーしょん さろん こった)
リラクゼーションセラピスト 出川 博子 さん(50)
足から身体全体を温めて
膝から下、ひじから先、頭、全身。ボディケアやリフレクソロジーを着衣のまま受けられるkottaは、4月20日にセラピスト歴10年の出川さんが開いたサロン。 どのメニューもリーズナブルな料金設定に加え、足浴コミ。小瓶に入ったカラフルな7種のバスソルトから好きな香りを選んだら、大きなソファに包み込まれるように体を預けて足を浸す〝バスタイム〟から始まる。「足から全身まで温まった状態で施術することで、より効果が高まるんですよ」。特に出川さんのおすすめは、膝から下。「心臓から一番遠い足の裏の反射区をオイルを使って念入りにほぐします。全身の血行を良くして内臓を温めていきます」。
kottaが意味する特徴
このサロンの特徴は、実はそうしたメニューだけではなく、店名にも表現されている。「肩が凝るの凝った、居心地の良さにこだわるの凝った、両方をイメージした造語がkottaです」。出川さんの思う居心地の良さは、肌触りの良いタオルやアンティーク調のインテリアに始まり、香り、音楽、照明、接客にまで及ぶ。しかも路面店でありながら適度に隠れ家的な要素も取り入れ、「自分の家みたいに落ち着いて、こんな所があったらいいなと思う空間を意識しました」という。
やろうと思ったときが適齢期
半生を振り返って「スゴいと思ったこと、興味を持ったことを仕事にしてきた」と職歴に想いを馳せる出川さん。短大卒業後のOL時代、「ぽっちゃり体型を気にして」フィットネスクラブへ通い、踊るのが楽しく上手に痩せたことで「これってスゴい、伝えたいと思いインストラクターになりました」。その後マネージャー業務に就いたストレスが、リフレクソロジーで癒されたことから「身に付けたい。将来的にも、手に職を付けて続けられる」と独立を視野に大手サロンに就職した。 最初は4、5年で独立をと思ったそうだが「知れば知るほど奥深くて」。店長も任されるなどして、結局、子育てや介護の落ち着いた10年後になり、家族も「今じゃない?」と起業を後押ししてくれたと喜ぶ。「何歳でもやろうと思ったときがスタートなんですよ。この年齢だからこそ幅広い年代の辛さの乗りきり方もわかるように思います。居心地よく、共感していただけるお店に育てて行きたいと思っています」。
INTERVIEWEE DATA
relaxation salon kotta(りらくぜーしょん さろん こった)
広島県福山市旭町3-15ディープタウンヒルズ1F
TEL:084-919-0694