【異業種リレーの「わ」No.847】普通の床屋に新たな柱 ー ニーズに応えスタッフも多彩に ー

INTERVIEW No.847
有限会社 シザーズワーク サニー理容院
代表 太田 英治 さん(50)

23周年、魅力的な提案を

 サニー理容院は今年23周年になる〝普通の床屋さん〟です。ではありますが、スタイリストやスタッフを複数雇い、お客様に喜ばれる魅力の柱を作ろうとヘッドスパやフェイシャルエステにも力を入れ、ヒゲ脱毛も今秋スタートするなど、色々なメニューを提案をしています。
 店内は、オープン以来変わらない、レトロな喫茶店のような雰囲気です。6割くらいをバーカウンターやテーブル席が占めていて、初めての方はよく驚かれますね。女性もたくさん来てくださり、私の担当では、お客様の約3割が女性です。

面白味は後になって少しずつ

 実は、理容師になりたいなんて1ミリも思ったことはないんです。大学受験が思うようにいかず、家族が「手に職を」と勧めてくれた就職先を断ることもできず…。でも、やめたいと思ったことは一度もない。憧れがない分ギャップも無く、修行先が良かったからかもしれません。
 独立は26歳のとき。私の師匠と先輩が理容師の独立を支援する(有)シザーズワークを立ち上げ、その応援を受けました。尾道のbarber八木、府中のbarberフルール、福山の高橋理容院はシザーズワーク・グループになり、現在、私が社長です。
 面白味は年々湧いてきました。長年の仕事には酸いも甘いも、時には苦いも辛いもあって、お客様の人生からも刺激をもらいながら、少しずつ楽しめるようになりました。可能なら80歳になっても続けたい。仮に若い時ほどビシッとラインが切れなくなったとしても、それを補う経験や感覚が備わってくる。長年のお客様と一緒に歳をとるのも楽しみです。結局は〝この仕事が好き〟ってことです。

スタッフの充実と今後の展開

 理容師は、営業時間以外に準備や積み重ねもある厳しい仕事です。成り手も減っていますから、スタッフ確保が課題です。当店はギスギスしていない働きやすい環境だと思いますが、お客様のニーズに応えるにはもっと人材が必要。来年には働き方改革で完全週休2日を目指し、予約の取りにくさや失客につながらないよう慎重に進めているところです。また、エステや脱毛といった新しい柱がありますので、理容師ではなくても一緒に働きたいと思ってくれる人がいたら嬉しいですね。
 最近、インドネシア(バリ島)でやりたいことができました。現地を訪れた際に、奉仕の精神やキラキラした人柄に触れ、新市町でも多くの実習生を迎えていることを知りました。しかし、せっかくスキルや日本語を身に付けても母国で活かせず、出稼ぎに終わってしまう問題もあるそうです。何か帰国後の受け皿を作れないかー。例えばヘッドスパやエステサロンを作って、日本人観光客をもてなす仕事が待っていれば…。大それたことはできませんが、損さえしなければいい。そんな事業の一端を担いたいと考えるほどに、魅力的な人たちとの出会いでした。

■ PROFILE
■1974年生まれ。三次市出身。26歳で独立し多彩なメニューを展開、年齢性別を問わず支持を集める。福山・府中・尾道のグループ4店舗を統括する㈲シザーズワーク社長

■ SHOP DATA
サニー理容院
広島県新市町戸手153-1
TEL:0847-52-6232
https://barbersunny.net/
インスタグラム/@barber.sunny1108

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