INTERVIEW No.855
司法書士法人 FiRST(ファースト)
代表 塩飽 一世 さん(47)
争いごとが起きないように
新築や売買、相続に伴う不動産登記をメインに、司法書士業務全般に携わっています。
特に相続に関して、名義替えの相談を受けることが多いです。家族関係も多様化する昨今、戸籍を確認するところから行います。何から手を付けたらいいかわからない方からもご相談いただいています。もめごとが発生しないよう間に入っていくのは得意とするところで、どちらかの側に立つのではなく、双方のお話を聞いて、いい形に収まる手伝いをする仲介役のような仕事です。
ちょうど、昨年4月に「相続登記の義務化」が始まりましたので、こちらのお困りごとも増えていくでしょう。現在進行形のご相談もあり、顔を見たことすらないご親戚の住所を調べてお手紙を送って返事待ち、というのも何件か。解決に時間がかかることも少なくないので、早目に始めると良いです。
争いごとが起きないようにという目的では、遺言書のご相談も増えました。他に所有者不明土地管理制度、商業登記、成年後見の申立て、裁判所提出書類作成にも対応しています。
音楽家の顔と法律家の顔と
私は少し遠回りして司法書士になりました。神辺旭高校から作陽音楽大学声楽科へ進学して教員免許を取得。アカペラグループで音楽活動もしていました。その頃、活動の進退に関して法外な賠償請求がありましたが、法律家に相談してすぐ解決。法律で自分や家族を守れることを実感しました。
その後、一念発起して勉強し、32歳で司法書士試験に合格。岡山市内の事務所で実務経験を積んで福山に戻り、2018年に、地吹町に「しわく一世司法書士事務所」を立ち上げました。21年には法人化。これにあわせて、「司法書士法人FiRST」に社名も変更しました。〝ファースト〟も自分の名を表しています。〝一世〟ですから。多治米町に移り、この1月でちょうど2年です。
気軽な雰囲気とわかりやすさ
目指しているのは、身近な暮らしの中の法律家、そして敷居の低いカフェのような事務所です。木や緑が多くアンティーク調で、趣味のバイク(トライアンフとヴェスパ)、ヘルメットやゴーグルを置いた一角も目に入るかと思います。居心地が良いというのは心を開きやすいということだとも思うのです。
また、法津の専門用語に苦労しましたので、普段から平たい言葉を使った説明をと心がけています。音楽と法律のセミナーも行ない身近に感じてもらえたのでは?と思います。
ホームページには基本的な料金も載せ、春には、自動見積のシミュレーターを入れる予定です。基準があるほうが安心ですよね。頼んでよかったと言われると、私も、やってよかったと思います。これからもそうした1件1件のため、変わっていく法律の知識を蓄えながら、お客様と直接向き合っていきたいと考えています。
■ PROFILE
1978年生まれ。駅家町出身。音楽大学に進み、アカペラグループで活動。司法書士試験に合格後、実務経験を積み2018年に開業。2021年法人化。専門は不動産登記、相続登記。
■ SHOP DATA
司法書士法人 FiRST(ファースト)
広島県福山市多治米町4-8-5
TEL:084-999-3738
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