INTERVIEWEE
らいら整体院(らいらせいたいいん)
院長 渡壁 正明 さん(34)
潤滑油があるような関節に
年をとってだんだん歩けなくなってきて、今後が不安。家族に心配や迷惑をかけずに生きたい・・。「そんな方の力になりたい」。2012年に開院した渡壁さんは、34歳にして、16年間も施術を続けてきた。特に骨盤矯正に関して定評があり、立つ、歩くといった圧力をかけたときに衝撃を吸収できる、まるで潤滑油があるような関節へと導いていく。
筋肉を鍛えることで、骨や関節を保護するという考え方もあるが、渡壁さんは「骨盤の滑らかな動きを取り戻して、上下左右からの衝撃を均等に分散する力が大事です」。赤・青・黒と、ペンの色を変えて関節の図を描きながら丁寧に説明してくれた。
根本原因と生活習慣にアプローチ
また、仮に肩が痛む人でも、その原因は骨盤にあることが多いそうだ。「肩の筋肉を直接緩めれば、痛みは一時的に和らぎますが、骨盤がうまく機能しない帳尻合わせで生じた歪みが原因だと、再発もしやすい」。妊婦さんでも大丈夫な、ソフトな手技で根本原因にアプローチしていく。
あわせて、自宅でのケア・トレーニングも患者さん一人ひとりに伝えている。「足を組むとか頬杖をつくといった負担になる習慣〝マイナス〟を減らし、自分を支える筋力アップなどの〝プラス〟を増やしてもらいます。プラスの体を作りましょう」。理論もさることながら、なにより同院のHPを覗いてみると、たくさんの患者さんの笑顔や喜びのクチコミ、20人以上の専門家による推薦が載っており、安心の実績を物語っている。
患者としての感動が導いた仕事
多くの人を痛みから救い、歩く力になる仕事を渡壁さんが志したきっかけは、福山工業高校時代に部活で足首と膝を痛めたことから。治療院にかかった際「競技を続けられるように、体はもちろん心も支えてもらったことに感動しました」。専門学校で学びながら、同時に治療院で研修し、柔道整復師の資格を、卒業後はり師・きゅう師の資格を取得した。現在も、月2回は専門の勉強会で新しい知識を吸収し、技術を伝授する側としても頼られるようになった。
バスケの経験者とよく間違えられるという体格の渡壁さんだが、実際は柔道の選手。中国大会出場時の写真が待合の一画に飾られているのは、常に初心を忘れず、患者さんの気持ちに寄り添う姿勢を示しているようだ。
カウンセリング・施術・研修・経営…休息時間は決して多くはない。夜、少しの酒で緊張を解き、ウォーキングで体を目覚めさせるのが日課。また、中学のとき尾道の実家の庭にテントを張って1週間寝たほどアウトドア好きとのことで、たまに我が子と自然の中でふれあうのもリセットの秘訣だそうだ。来たらきっと良くなるー「来良」の名に願いを込めて、自己管理も続けている。
INTERVIEWEE DATA
らいら整体院(らいらせいたいいん)
広島県福山市木之庄町5-3-23
TEL:084-973-3434