Vol.37 痔の予防法について

〈排便習慣〉
 痔は成人の約3分の1が悩まされているというほど、日本人に多い病気です。痔の主な原因は、便秘や下痢などの排便障害なので、痔の予防には、便通をよくすることが大切です。便秘すると、便が腸内にたまって肛門を圧迫し、血液の流れを悪くします。また、排便時にいきむと肛門の静脈がうっ血したり、排便時に硬い便が出ることにより肛門を傷つけたりします。下痢が続くと肛門を刺激するとともに、細菌感染も起こしやすくなるので注意が必要です。

〈入浴〉
 入浴は、痔の予防法として効果的です。毎日入浴することで肛門を清潔に保てるうえ、全身の血行が良くなって肛門のうっ血が改善されます。ぬるめのお湯にゆっくり入り、体を芯から温めましょう。ただし、痔瘻や肛門周囲膿瘍のような、化膿している場合には、逆効果になるので注意が必要です。
 冷えは血行が悪くなるばかりでなく、痔の原因にもなります。

〈食事の工夫〉
 野菜や食物繊維の多い食べ物(大豆、海藻類、サツマイモなど)を多くとりましょう。また、お酒などのアルコール類や、強い香辛料(唐辛子など)は、肛門を刺激し、血行が悪くなる原因になるので、控えめにしましょう。

〈その他〉
 痔はうっ血が原因ですから、長時間座り続けたり、立ち続けるなど、同じ姿勢をとることは良くありません。仕事柄そうした姿勢をとらざるを得ない人は、意識して休憩をとったり、軽い体操をしたりすることをお勧めします。

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