Vol.21 痔の応急処置 について

Q. 肛門科に行く前にできる応急処置は?

A.
①激しく痛んだら
裂肛(切れ痔)は排便時に切れるような痛みがあり、排便後もしばらく続くことがあります。強くいきんだり運動した後に突然痛む場合は、血栓性外痔核や嵌頓(かんとん)痔核の可能性があります。
血栓性外痔核は、突然肛門の周りに血のかたまり(血栓)ができて強く痛みます。痛みが強い場合や、長引く場合には、病院で治療を受ける必要があります。
嵌頓痔核は、痔が脱出したまま戻らなくなり血栓ができたもので、大きく腫れあがり、激しい痛みを伴います。緊急処置を要するので、早急に病院を受診する必要があります。

〈応急処置〉
痛むときは、横向きに寝てお尻の力をぬいて安静にすることが大切です。
お尻を温めて血行を良くすると、症状がやわらぐことが多いので、お尻をぬるま湯につけたり、温めた濡れタオルや使い捨てカイロを患部に当てたりすると楽になります。
肛門周囲膿瘍や痔瘻では、患部に炎症が起こっているので温めると逆効果、さらに症状が悪化してしまいます。氷嚢などで冷やすと痛みが和らぎます。
痔ろうは専門的治療が必要なため、受診する必要があります。

 

②出血があったら
排便後に紙に少しつく程度なら、裂肛(れっこう)か軽い内痔核(いぼ痔)が考えられます。すぐに止まるので慌てないことが大切です。
便器にポタポタ血が落ちたり、勢いよく出血するときは、いぼが大きくなった内痔核の場合が多いので、専門医による治療が必要です。

〈応急処置〉
温水洗浄便座などで洗った後、お尻にトイレットペーパーやガーゼなどの柔らかい素材を当てて横に寝て安静にします。お尻を心臓より高くすると、出血が止まりやすくなります。
黒ずんだ血などは、大腸などからの出血が疑われ、鮮血でも大腸からの出血の場合があるので、早急に専門医の診察を受けてください。

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