写経は、平安時代の宮島への平家納経・源頼朝の写経など、八百年以上前から招福の作法として効能が尊ばれています。源頼朝は、源氏滅亡の淵で、観音経の写経により運を得て天下の覇者となりました。観音経・般若心経が写経として、主に書かれています。
大きな寺院を建て、仏像を建立する場合にも衆生の善意の心を集めるため、写経をし、納経してきました。救世観音菩薩も建立時、師僧を始め多くの方の善意を写経の形として、納経していただき、建立・開眼する事が出来ました。写経の力は大きく、個人ではできない大きな思いが、良き観音様の形になりました。その後も納経を続けていただいており、多くの方々の読経・写経が観音様の力になり、霊験を施すことができているようです。また、写経をされた方々は、良き心を養われたように思います。
写経は、まず心を清め、身を清めて、一巻から始めます。やがて十巻・百巻写経すれば本人の気持ちが清々しくなり、周りからの本人に対する評価が良くなり、生きる環境が変わるとされています。大病の克服には、千巻の写経が必要と言われていますが、ある知人にお勧めすると「千巻の写経で病気の克服ができた」と嬉しい報告を受けました。また、色々な願い事をするときに、写経時に祈願すれば願いが叶うとされています。
身近で、近しい方がお亡くなりになった場合、私は写経をするように心がけています。その方の事を思い写経をし、見送りの作法をすれば、その方の心が落ち着くように思え、見送る側も心の悲しみ・苦しみが収まります。書いた写経は、ご本人の仏前か、観音様のもとに納めます。
写経を続けると、心の平安が訪れ、心が落ち着き前向きに生きることが出来、人生に起こるいろんな種類の困難に対処できる、心の落ち着きができると思います。見えない力に導かれ、運がよくなり、生きていく勇気と自信がわいてくるように思えます。
人は精一杯それぞれの人生を生きていますが、見えない運の世界に包まれています。運は良い心持ちのもとに集まるように思えます。隣人に愛のある言葉をかける「愛語」、他人の心に寄り添う「利他の心」、そして品のよい供養・墓参りは、家族の幸せと平安を導くようです。
18日は観音様、28日は不動明王の日です。ともに経を唱え、心を豊かにし、運を身近にしましょう。同時に厄除け・祈願の受付をしています。写経体験をされたい方は、申し出てください。随時対応します。(道具代五百円)
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むらかみ先生の『ひなたぼっこコラム』
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<蛍光テープ>
夜の外出時、無灯火の自転車や、スマホのながら運転、黒い服装は、自殺行為のように危険です。相手の車の運転者から見え難く、交通事故に巻き込まれる危険が有ります。明るい色の服装を心がけてください。安全の為、救世観音院では、事務所にて恒例の蛍光テープを接待します。声を掛けてください。
交通安全の為、自動車用の録画機(ドライブレコーダー)も安全運転のための、抑止機能があります。車への設置をお勧めします。