■職人として納得のいく仕事を
気持ちよく
塗装職人
田内 実(たうち みのる)さん(67)
18歳の終わり頃から始めたので、職人歴は約50年になります。塗装全般と住宅の外壁に関してたいていのことができます。
これまでの仕事を振り返ると、成功よりも失敗のほうが印象に残っています。例えば、わずかな水の配合や模様の出方など。素人目には完璧に見える、あるいは性能上全く問題のない出来栄えだとしても、自分の思うようにできなかったことは忘れられません。自分が悔しいので、絶対に同じことをしないように、忘れないぞと。特別なことは何もないですよ。きちんとできて当たり前で、職人として満足できない仕事は二度としない。50年その積み重ねで向き合ってきました。
心がけていることは、施主様やご近所様に迷惑をかけないように、が一番。工事中」「施工中」というのは少なからずうっとうしいものですから、安全、丁寧かつ早くその状況から解放してさしあげたいです。塗料の飛散がないようにというのはもちろんです。挨拶もきちんとして、期間中少しでも気持ちよく、と心がけています。
安全第一の業界ではありますが、最近の現場はどこも安全に配慮されています。若い頃は、丸太で組んであった足場で仕事をしていました。その頃は高度経済成長期ということもあって、工期重視で、出来栄えや人の体が軽く扱われていたのかもしれません。今は安全面は当たり前のこととして、しっかり丁寧に働くことができます。その点も安心して任せてください。
休みになると、海へ向かっています。田島と横島での釣りが何よりの楽しみです。