女性の厄年って何歳だっけ・・
・・・女性厄年早見表・・・
あ、やっぱり。
後厄だ。しかも去年の33歳は大厄ってど真ん中だったんだ。
もう厄払いでも解消しないだろうな。
旦那の素行がなんとなくおかしいなって気づいたのが、1年前。
本人は普通に家で過ごしてるんだけど
8年も一緒にいたら、なんとなくわかっちゃうんだよね。
浮気。
決定的なのはクリスマスイブに家族で過ごせなかったことかな。
ネットで注文していた子どものおもちゃが届いたのが23日。
「パパ!一緒にクリスマスはこれで遊ぼうね~」って喜ぶ息子に
違和感のある笑顔で
「パパ、仕事があって24,25は出張かもしれないんだ」
???
クリスマスに出張って・・。そして、その表情。何その顔?
それからも、注意してみるといままでロックしてなかったスマホにも
ロックがかかってるし、お風呂に入るときにもスマホを持参。
????
パパの書斎のパソコンは共有だから、あたしも調べ物で使う。
そのパソコンで、検索するたびにジュエリーの広告が出てくる。
??????
でも検索履歴はない。こまめに消してる??
ひょっとして・・とおもって
Youtubeの履歴をみてみた。
検索している画面は、
ゆず、ケツメイシ、おもしろ動画・・浮気がばれない方法・・
!!!!!!!!!!!
浮気がばれない方法?! って動画で調べてる。
衝撃より、ググらないでYou tubeならばれないだろって思って
みていた旦那が情けなかった。
なにこれ。
年末年始は、もやもやと、問い詰めもせずそのまま過ごした。
でも、シャツに残るかすかな、香水の香りや
旦那の誕生日の翌日に新しいネクタイがクローゼットにはいっていたり、
週末は、ほとんど家にいないし子どもたちもパパと遊ぶ日曜日を忘れている。
出張は3か月に1回から月に3回になった。
それでも、信じていた。
でも、ちがった。
相手は旦那の会社の後輩。
あたしの10歳も下の23歳。
2年前から付き合っていたらしい。
2年前って下の子を出産した時だ。
そう、一番大変だった時。
旦那も仕事が忙しくてなかなか家のことも上の子の世話も
見てくれなかった時だ。
そうなんだよね。
そんな、事実がわかったのも、弁護士の先生にお願いしたからだ。
浮気を勘ぐってるときに、証拠が欲しくて欲しくて探偵に頼もうかとさえ思っていた。
そんなとき、会社帰りに通る、法律事務所の看板が目にはいった。
「せとうち中央法律事務所」
精神的に追い詰められていたわたしは、インターフォンを押してエレベーターを上がった。
ここは3人の先生が所属してるみたいだけど
離婚問題に強いと書いてあった
小笠原先生をお願いした。
若い先生だ。同い年くらい。
話しやすそう・・なにから話そう・・
うつむいていたら涙があふれていた。
悲しくて悔しくて情けなくて・・。
先生は
「浮気が事実なら、ご主人と離婚したいですか?不倫相手に慰謝料請求をしたいですか?
離婚するなら子供の親権を取りたいですか?
養育費や財産分与などお金の問題もちゃんとしていかないといけませんね」
って、やさしく、でもやるべきことを教えてくれる。
そか、あたしは浮気の証拠が欲しいんじゃなくて、浮気している旦那と
「離婚」したいんだ。
そして、子どもは絶対渡したくない。ちゃんと養育費も慰謝料も将来のこどもや
私たちのために払ってもらいたい。
「弁護士が交渉を代行することで、依頼者様のストレスがなくなりますし、
慰謝料・財産分与・親権などにおいてもあなたに有利な条件を引き出すことが可能になります。
当事者だけの交渉というのは、感情の問題があるため泥沼化しやすいですし」
そう、いまだに旦那に聞くことも突き詰めることもできない私。
喧嘩ならいつも私が強いのに、ありえない現実を前に、今の私は
とっても弱虫だ。
「離婚の場合だと、長年連れ添った配偶者と何度も言い争うのは精神的に辛いことですし、
不倫の問題でも、独力で相手と冷静に交渉するのは非常に難しいことなんです。そういったことを交渉して、依頼者様に負担かけることなく、解決していきます」
先生は、透視能力があるんじゃないかってくらい、あたしの心を読む。
あたしは、やっと顔をあげて言えた。
「お願いします。離婚してこどもと幸せな暮らしができるようになりたいんです」
浮気の本気度なんてどうでもいい。
そのあと、旦那がどうなろうと彼女がどうなろうと
あたしは、離婚して慰謝料をもらって正当な養育費をもらって
ふたりでためてきた貯金の財産分与も勝ち取るんだ。
「勇気を出して相談に来ていただいてよかったです。調停や裁判になってからだと、
打つ手が残っていないというケースもかなりあります。早めの相談が一番ですよ」
そっか。
よかった。
まだ何も始まっていないのに、一気に胸のつかえがとれた。
呼吸が楽になった。
わたし、この1年呼吸さえ上手にできてなかったんだ。
「先生、仕事はしていますが、これから先生にお願いして離婚できるまで
大体どのくらいの料金がかかるものなのでしょうか」
そう、やっぱり金額は覚悟と同じく大事だ。
「相談料は、30分ごとに税込5,500円ですよ。
弁護士費用は、まず着手金が10万円です。
あとは、離婚が成立するまでなにもかかりません。離婚が成立したときに報酬金として
経済的利益の額の5~15%の範囲内の金額をいただきます。
良心的に決めさせて頂くのでご安心ください。
たとえば、慰謝料で500万とれれば、10%だと50万ということです」
よかった。成功報酬みたいなかんじなんだ。
ホントに相談してみて良かった。今日の5,500円は決して高くない。
階段を下りながら、不謹慎だけどワクワクしてきた。
裏切られたことは、悲しいし悔しいけど
これから勝利を勝ち取って、後悔させてやる!
わたしは、負けない。先生と一緒にあたらしい人生を手に入れる戦いに臨むんだ。
来年は厄があける!
大丈夫。空は青い。もう下は向かない。