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Human Close Up 顔

特集・読み物


2020.11.28

ー 機械に置き換えられない技能集団ー 現場と職人が評価される循環を



羽原産業 株式会社
代表取締役社長
羽原 知宏 さん(46)


現場でものづくりをする会社
 羽原産業は、天井や壁の下地となる骨組みを造る〈軽天工事〉や間仕切工事などの内装を得意とする会社。社長の羽原さんは「大手建設会社や工務店から示される2次元の図面をもとに、美しさ、強度、効率を重ね合わせて自分で考えながら3次元の形にする仕事です。祖父が1960年に創業し、叔父、父の後を私が受け継いで4年になります」と説明する。
 プラモデル作りが好きだった羽原さんにとって、平面を立体にする仕事はそれだけでワクワクするそうだが、「社員からも、やった仕事が目に見える、同じ建物での施工は一度きり、場所ごとに施工方法や材料が違う…など、工場内の作業とはまた違ったものづくりの面白さがあるとの声が聞かれます」と思いを共有している。


現場営業と次世代育成を目標に
 また、直接売り込みにいく営業力や安売り競争ではなく、職人の働きぶりや、図面の解決能力の高さを知ってもらうことで次の仕事につなげることを心がけている。「私はよく《現場営業》という言い方をします。機械に置き換えられない部分を担う少人数の技能集団として、1つの仕事が次の仕事を招くような循環が大事だと話しています」。
 次世代育成を視野に、採用活動にも力を入れており、「体力は要りますが力まかせの仕事ではなく、技術を持った人が評価される世界です。ベテラン勢が丁寧に伝えるので、よし気合を入れてやってみよう!という人は、ぜひ声をかけてほしいですね」と呼びかける。体験入社も可能で、自分に合うかどうかを試せるそうだ。


スーツから作業服に着替えて
 そんな自負を語る羽原さんも、最初から後継を考えていたわけではなく、大学卒業後は金融業界に籍を置き、東京に配属されて4年勤務した経験をもつ。「福山に帰ろうと思ったとき、羽原産業は小回りが利き、様々なチャレンジができるのが魅力だと考えました。スーツから作業服に着替えることになりましたが、作業服姿の父も、幼い頃から家庭の一部だったので、抵抗はありませんでした」。現場研修を終えた後は、営業や資材調達、施工管理、見積もり、請求…「現場以外なんでもやるのが仕事になり、数字を扱っていた頃とは違う、達成感を覚えるようになりました」。
 会社の体質を「これまで乱高下なく50年以上継続してきた安定感がある」と冷静に分析しながら、「先代たちが継続に大きな力を注いできたからこそできた」と上に立って初めてわかる難しさも実感している。今後の方向性については「無理に背伸びするのではなく、かといって卑屈になるわけでもなく自然体でこの技能集団を継続したいですね。簡単ではないかもしれませんが」と語る。その声は実に快活で、充実した様子を伺わせた。


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羽原産業 株式会社
福山市引野町3-4-27
TEL:084-941-1625

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