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異業種リレーの『わ』

特集・読み物


2020.7.15

異業種リレーの「わ」No.693 有限会社金丸運送店 取締役 橘髙 常泰さん

今回は、「コム立石 御幸店」代表取締役 立石道宏さんのご紹介により、「有限会社金丸運送店(福山市駅家町今岡68-3  TEL:0120-39-1377)」取締役、橘髙 常泰さんに登場願いました。


「我が社の物流部門」と呼ばれるほどの存在に

 

…中四国の物流は任せて

 自動車部品やアパレル商品、古紙、ダンボールなどを大型トラックで運び、今年で65年目。「中四国の企業荷物の運送は当社にお任せください」。急なご依頼でも即対応することを心がけております。役員を含めて15人の社員が、こう宣言できる理由は、信頼できる協力会社約50社とのネットワークが築けているからです。この規模でこれだけの数の協力会社を持つ運送会社はそうそうないと自負しております。

 祖父が創業した当初は100%内製で始まり、おじの代も父の代も同様でした。しかし、2011年に私が入社して以降、取引が始まった印刷関係の荷物が急増し、その対応策として外注先を増やしていきました。

 私はアパレル業と印刷業の経験しかなく、稼業を手伝った記憶も数回程度。運送業界の基礎的なことは、入社後に父や社員から教わりました。入社3年目にトラック協会青年部に入部したのを機に、交流関係と視野が一気に広まり、同業種のつながりができました。おかげさまで荷物情報を共有でき、荷物を運び終わったトラックの帰りも依頼が入るようになり、空荷のまま会社に戻るケースが少なくなりました。さらに、2015年に自社ホームページとは別に緊急専門のホームページを設けたことで、飛び込みの依頼も増えています。一期一会のお客様が多いですが、将来のお客様と捉え、誠実な対応を心がけています。


…運送業界の悩みを解消

 2017年、私名義でトラックのメンテナンスを担う別会社「キッタカカンパニー」を、芦田町で立ち上げました。トラック内部のDPマフラー(自動燃料装置)のフィルターにたまった汚れを、特殊な製法で除去、洗浄する会社です。汚れを放置し続けると燃費が悪くなり、車種によってはスピード制御がかかるなどするため、20万㎞走るごとに洗浄、80〜100万㎞ごとに新品交換する必要のある部分です。1台の年間走行距離が当社で平均10万㎞ですから洗浄時期はすぐ来ます。しかも費用は洗浄1回で50〜60万円、マフラー一式交換となると100万円! これは全運送会社の悩みの種でした。

 幸い私は、洗浄機と洗浄液の開発者と出会い、さらに幸運なことに、DPマフラーの洗浄を研究している整備会社が曙町にあることを知っていたので、迷わず装置の導入を決めました。窓口は私、施工はその整備会社で、1台10万円前後で洗浄を請け負っています。また翌日の引渡しを可能にしたため、積荷を降ろした後、わざわざ福山で泊まって洗浄して帰るドライバーもいます。このサービスは、修繕費を抑制しながらトラックの故障や不調によるタイムロスも無くせるとして、近隣の運送会社の経営者たちに大変喜ばれています。売上も年々伸びているので、このまましっかり育てていきたいです。


…もっと身近な存在に

 この春、世界中の物流が止まり、運送業界の慢性的な人手不足は、あまり喜ばしくない形で解消されました。また残念なことに、下請け企業は契約を切られるなど、同業種が廃業に追い込まれたケースも少なくありません。

 当社では、何とか新規顧客を開拓し続けて乗り切っています。しかし、今後はさらに営業力を高めていかなくては。そう自分に発破をかけている今、ドライバーたちを非常に頼もしく感じています。全員が荷物にも運転にも責任を持ち、「受けた荷はきっちり運び切る」という使命感を強く持っています。製品を預かり運ぶということは、製品を生み出した相手の顔を潰さないことだと、私は彼らの姿勢から学んだように思います。そんな彼らとともに、たくさんの製造会社から「金丸は我が社の物流部門」と思ってもらえるくらい、太く深くつながっていきたいです。そのために、私自身が一回りも二回りも成長するつもりで精進したいです。

異業種リレーの『わ』

◎この記事を書いたのは